没後6年 先子夫人が企画
大磯のアトリエで数多くの作品を描いた画家・故高田保雄さんの作品展が、4月29日(金・祝)から5月5日(木・祝)まで大磯町内の6会場で同時開催される。保雄さんの画業を傍らで支え続けた妻の先子さん(92)が、夫の7回忌に際し企画。町内のギャラリーに自ら企画を提案し、協力を得たことで実現した。
花や動物、家族、大磯に関わる作品など会場ごとに展示内容が異なる。会場は、湘南ギャラリーえん(大磯1009/5月3日と4日は休み)、TE HANDEL platform(えん隣/5月1日は休み)、ギャラリーさざれ石(大磯1174)、とんかつ はやし亭(大磯1292/5月4日は休み)、鴫立庵(大磯1289)、すとれんじふるうつ(東小磯151)。
「妻の恩返し」
保雄さんは1927年横浜生まれ。東京美術学校(現在の東京藝術大学)で学び、在学中に知り合った先子さんと後に結婚。大磯には55年程前に移り住み、2016年に亡くなるまで多くの作品を手掛けた。代表作に「野芥子」(京都国立近代美術館蔵)がある。
戦後の厳しい時代から夫を支え、3人の子どもを育て上げた先子さんは「(亡夫への)妻の恩返し。5月5日の七回忌を前に、家族や友人の応援、各ギャラリーオーナーのご厚意で夫の作品をご覧いただける機会を設けさせてもらった。ぜひ多くの皆様に各会場へ足を運んでいただければ」と話している。問い合わせは高田冬子さん【携帯電話】070・8521・7587へ。