金沢区の横浜・八景島シーパラダイスは水族館「アクアミュージアム」のLABO2で、9月7日から双子のレッサーパンダの人工哺育の様子を一般公開した。
公開されたのは、生後約2カ月のオスとメス。飼育員の大坪裕美さんによると、毛色が黒っぽいオスはおっとりした性格で、毛色の明るいメスは活発で運動能力が高いという。公開時間は11時から14時30分までと16時から17時30分まで。2頭がじゃれ合う姿や飼育員による体重測定や哺乳などを見ることができる。
「毎日が手探り」
2019年のレッサーパンダの展示開始以来、繁殖に取り組んできた同水族館。メスのコキンはこれまで20年と21年に妊娠し、オスのネイとの赤ちゃんを出産したが、成長には至らなかった。
今回は、同水族館にとって初めての人工哺育となる。「毎日が手探りの連続。異常に気付けるよう、体重や排せつは特に注意してチェックしている」と大坪さん。「『かわいい』と見るだけではなく、人工哺育で命を繋ぐ水族館の取り組みを広く知っていただければ」と話した。