ボランティアグループ「瀬谷こども食堂こころ」が12月8日、県営阿久和団地ショッピングセンター内のぽかぽかプラザで同食堂を開催した。同地区での子ども食堂は初。同グループは「若い時に苦労した人も多いので、少しでも地元に恩返しできれば」と区内の企業有志が集まって結成された。区内では複数の子ども食堂が行われているが、企業が主体になって実施するケースは珍しく、瀬谷区社会福祉協議会の担当者は「初めての試みではないか」としている。
2023年3月までは月1回のペースで実施。それまでに子どもたちや地区の要望を聞きながら、4月からの本格開催を予定する。「ひとりぼっちでの食事を少しでも減らし、地域の中で安心できる居場所を目指したい」とスタッフの佐藤康さんは意気込む。
2022年12月8日は30人ほどが来場し、スタッフが作ったサツマイモカレーを3杯、4杯とお替りする子もいて、和気あいあいとした時間が流れた。5年生の女の子は友だちと一緒に参加し、「学校でチラシが配られた。みんなで一緒に食べれて楽しい」と話していた。母娘で参加した女性は、「シングルマザーなので、こういう場所があれば助かる。ただ午後7時までだと、仕事帰りだと行けないので、時間を延ばしてもらえれば」などの要望もあった。
スタッフの相原和行さん、筒井京子さんは「開催回数や時間、食事内容なども検討していきたい。他のグループと協力して勉強会などもできれば」と話す。次回は1月20日(金)午後5時から7時まで(ラストオーダー6時30分)。子ども無料、高校生以上は300円。