宮前区内では初
宮前区内2カ所に2023年1月、子ども食堂を支援するための募金型自動販売機が設置された。設置したのは、露木建設(株)(露木直巳代表取締役社長)と昌栄印刷(株)、ダイドードリンコ(株)。自販機の売り上げの一部が子ども食堂の運営資金として活用される。宮前区内で、子ども食堂を支援する自販機の設置は初。
露木建設、昌栄印刷
露木建設(株)向かいの露木ハイツ横(野川台1の26の1)に1月25日、同自動販売機が設置された。毎週となりの野川第1公園の清掃を行うなど『地域社会との共生』を掲げる同社は、2022年ダイドーからの提案を受け快諾。野川台公園前バス停が近く、「なるべく人通りの多い所へ」と設置場所を決めた。露木社長は「子ども食堂の存在を知ってもらい、少しでも支援できれば」と思いを語る。
翌日には、昌栄印刷(株)川崎工場(水沢)内の自販機コーナーにも設置された。
ダイドードリンコ
飲料メーカー大手のダイドードリンコでは、社会貢献の一環として、自販機の収益金の一部を活用してさまざまな団体や機構に寄付を行う「募金自販機」の設置を推進。寄付金は、自販機設置先のオーナーと同社が拠出し、各団体などの活動資金にあてられる。同社ではこれまで、盲導犬育成、緑の募金、東北復興など、さまざまな種類の募金型自販機を全国各地で設置している。
川崎市内では9・10台目
子ども食堂を支援する自販機は、これまでに国内各地の運営団体や社会福祉協議会などと設置。同社首都圏第一営業部の波多腰貴行さんは「地域を元気にしていくためにも、将来のある子どもたちの笑顔を増やしていきたい」と設置意図を語る。市内では2022年の麻生区を皮切りに、今回が9台目、10台目となった。
寄付先は、市内北部や横浜市青葉区などで複数の子ども食堂を展開するNPO法人アイゼン。同団体の俵隆典理事は「皆さんのご支援のおかげで自販機の取り組みが広がってありがたい。少しでも多くの場所で設置してもらえたら」と感謝の気持ちを語った。