地元住民が講師となるワークショップや手作り総菜の販売を行う「二宮サロン」主宰の諏訪麻衣子さん(43)が、二宮駅前に手土産などを購入できる「散策案内所」を作ろうとクラウドファンディングを実施している。期間は8月末頃までで、1000円から支援できる。
諏訪さんは2014年に結婚を機に二宮へ移住。都内で飲食店2店舗を経営していた経験を生かして自宅で総菜や弁当などを販売し、イートインも可能な二宮サロンを運営している。
地元のつながり作れる場所作り
2021年には地元農家らと共に、地場野菜の販売なども行うカフェ「のうてんき」を立ち上げた諏訪さん。「移住したころは知り合いもいなかった。二宮はやさしい人が多い気がします」と、地元民が集い心も体も元気になれるような場所づくりに力を入れる。
クラウドファンディングを実施中の「散策案内所」も場所作りの一つ。出店を予定している二宮駅前の2坪の物件は、もともとは社会福祉法人の利用者が作ったパンや焼き菓子を販売していた店舗だったが、今年2月に閉店。空きテナントとなっているのを見つけた諏訪さんは「長い間、地域に愛されてにぎわっていたところ。地元の人が使ってくれるといいなと思った」と話し、「誰かに頼るよりもまずは自分で動いてみよう」と、出店を目指してクラウドファンディングを始めたという。
8月オープン目指す
イメージしているのは「キオスク」のような場所。二宮サロンやのうてんきの活動を通じ、今では二宮の魅力的な店舗にくわしい諏訪さんは、「二宮サロンだけでなく、地元のお店の商品を置きたい。壁一面にショップカードを飾り、二宮駅にはじめて降り立った人に『どこかおすすめありますか』と尋ねられた時に、素敵な散策コースを提案したい」と笑顔で話していた。
クラウドファンディングのページは以下の画像をクリック。8月頃のオープンを目指しているという。