「スイーツファンド」
福祉作業所で働く障害者の社会参加の機会につなげる取り組み「スイーツファンド」が区内で進められている。菓子の定期販売で経済的にも後押しをしたい考え。購入者には菓子と商品、手紙などが届く仕組み。
同プロジェクトは、福祉作業所「おかし工房しいの実」(木月伊勢町)で製造する菓子を定期販売することで、購入者に区内の福祉作業所の作った品(今月のおすすめ)や、そこで働く障害者らが書いた手紙やポストカード、月間レポート「スイーツファンド通信」が届けられる。売り上げは障害者らの収入に充てられ、経済的な支援の一助となり、自立を後押しする。
未来設計Labの高田誠一代表が企画
企画したのは(株)未来設計Labの高田誠一代表。好きなことを仕事にできる喜びを伝え、経済的な成長にもなると考え、立ち上げた。販売範囲を広げたい「おかし工房しいの実」と、市内の福祉作業所に詳しい区内の市民団体「えむえむの会」の町田真由美代表も協力。「今は運営以外の役割を福祉作業所が担っている。将来的にはそれも引き継ぎ、経済的な自立の後押しをしていきたい」と高田代表は意気込みを見せる。
今後は支援者と参加する福祉作業所を募りながら、より多くの種類の定期便の作成、シーズンごとの販売と1回きりにならない仕組み作り、一般市場で売れる商品の開発や価値を上げていくことが目標という。
(問)【電話】045・507・3123