改良工事の一環
横浜市は、不動坂交差点部分の道路の「盤下げ」を進めている。これにより、現在の道路と歩道橋の桁までの高さ4・3mが、最大で4・7m確保できるという。道路の拡幅や車線延伸など、同交差点改良工事の一環。今年度中の完了を目指している。
見た目には分かりにくいが、横浜市の担当者によると、不動坂交差点部分は地形上、盛り上がって高さがあることから、地面を削って盤下げを行うことは、計画段階から決まっていたという。今回の改良工事により、最大で4・7mの高さが確保できる。
国道1号は法令で、4・1mまでの高さの車両が通過できる。しかし、その高さを超えた車が同交差点歩道橋を通過する際、桁に擦った事例が報告されているという。「擦った車両は法令違反をしている。今回の地盤を削る改良工事とは一切関係がない」とし、「この工事は、ドライバーが運転しやすいようにするための措置」としている。
渋滞解消に対策
市は、国道1号の横浜方面の道路を拡幅するほか、右折車線を25mから40mに、左折車線を18mから90mに延伸する。加えて、柏尾戸塚線の道路も拡幅、戸塚方面から横浜新道方面へ向かう左折車線を5mから42mに延伸する。いずれも車が交差点に入ってくる前の段階で進行方向の区別をし、渋滞を緩和する方針だ。
エレベーター延期
また、合わせて進められている歩道橋の橋脚そばに設置されるエレベータ―2基は、当初予定の23年度中から24年度中に延期となった。市担当者は「今年度中に歩道橋は渡れるようにしたい。不動坂交差点を使用する、車両、人ともに安全性と利便性を確保する工事を進めていく」と語る。
齋藤純一柏尾地区連合町内会長は「今年度中に歩道橋が渡れるようになるのは有難いが、エレベーター設置が一年遅れ、横断歩道がなくなるのは、足の不自由な方がスロープを上らなければいけないことを考えると、残念。改良工事が早く終了することを願っている」と話している。