創業70年の老舗
サッカーJ1・川崎フロンターレのクラブパートナー・サポートショップ・サポートカンパニーである古本屋「東京書房」は、1948(昭和23)年に自由が丘で創業。現在は川崎市宮前区の宮崎台に居を移しましたが、3代続く老舗古本屋です。
- 和田達弘代表(52)にフロンターレと仕事への思いについて聞いてきました。
和田代表は「私たち東京書房は、古本・古書を通して人から人へ知識・感動そして心のかけ渡しのお手伝いをする古本屋です」とモットーを話します。
専門書やサブカルチャー本の買取を得意とし、年間の古本出張買取り件数は2000軒以上。店頭古本買取や宅配便査定実績を含めれば、年間1万冊以上の買取実績を誇ります。
値段が付かない本もすべて回収
「お部屋に眠っている読み終えた本、あなたにとっては、ただ捨てるのを待つだけかもしれませんが、同じ本を読みたいと思って探している人がどこかにいます。捨てようと決心する前に、東京書房にご相談ください」と古本に対する熱い思いを語ります。
バーコードやISBNが無く他店で断られてしまった本も「ぜひご相談ください」と言い、 知識と経験に基づいた確かな目利きで、しっかり査定してくれます。
店頭買取なら1冊から、宅配買取は50冊以上送料無料、出張買取は100冊以上から受け付けているという。出張費・査定料・配送料・運送料・手数料すべて無料。「お客様の費用負担はございませんので、安心してご依頼いただけます」。値段が付かない本も、要望があれば回収してくれるという。まさに、遺品整理の際にもってこいのサービスと言えそうです。
サッカー部の縁で
麻布大学附属渕野辺高校(現麻布大学附属高校)出身の和田さん。川崎フロンターレのホームスタジアムである等々力力上競技場が自宅近くにあり、息子とよく応援に行っていました。【東日本大震災 Mind-1ニッポンプロジェクト】で選手とBBQする権利を落札し、同じ母校出身の小林選手さんと親交を深めたこともあるそうです。
その後サポートカンパニーとなり、5年前に宮崎台へ移転したのを機に、地元を意識した企業運営に拍車がかかった。「フロンターレが掲げる『地域密着』の理念を参考にしています」
社会貢献に注力
同社では、苦手ジャンルや買取できなかった本は、川崎フロンターレクラブパートナーとしてクラブが制作する「算数ドリル」への協賛や、宮前区の小学生を対象としたフロンタウンさぎぬまでの「古本屋就業体験」の実施、宮前警察署と連携した振り込め詐欺防止活動、映画やTVドラマへの提供など、地域密着を目指した活動に充てています。
最後に、和田さんは「我々のような小さな企業にも優しいフロンターレ。これからも応援していきたい」とフロンターレと共に歩みを進める覚悟を語ってくれました。