葉山町堀内の風早橋バス停前の葉山町社会福祉協議会が運営する施設「ちっくりかん」に９月12日、中高生を中心とした若者のための「居場所」がオープンした。毎週火曜午後１時から６時、無料で誰でも出入り自由。時

　「大いに遊んで、ときに探究して、１人でもみんなとでも、そのままのキミで過ごせる場所」がコンセプト。漫画や本、飲み物、菓子などを用意しており、ひとり静かに本を読んでも、誰かと話をしてもよく、過ごし方は自由だ。

　地元に住む羽柴亜紗子さんと若杉香利さんが中心となって始めた「ＨＡＹＡＭＡ居場所プロジェクト」の一環。羽柴さんは町内小中学校の支援学級の手伝いをする中で、学校に行けない子どもの存在に気付き、若杉さんは自宅を開放して、近所の子どもたちを受け入れていた。２人が出会い、互いの境遇を話す中で、「まちなかに子どもたちの居場所を作ろう」と動き出した。

　若杉さんは「未就学児用の親子サロンや、高齢者のための施設の充実に比べ、中高生向けは手薄」と現状を分析する。「ひとりでも安心して過ごせる場所にしたい。ここをスタートにいろいろな人に出会って、視野を広げるきっかになれば」と展望を話す。

　同施設は来年４月以降、道路拡張のため、使えなくなることから、羽柴さんたちは、無償もしくは格安で借りられる新しい「居場所」を探している。