<川崎市立菅小学校6年・小田島一路さん>ボウリング全国大会で3位に!世界で戦うプロを目指す!

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<川崎市立菅小学校6年・小田島一路さん>ボウリング全国大会で3位に!世界で戦うプロを目指す!
ダブルハンドでボールを投げる小田島さん

第13回全日本小学生ボウリング競技大会で3位

 「プロボウラーを目指し、日本代表として世界で戦っていきたい」と夢を抱き、練習に励む小学生がいる。菅小学校6年生の小田島一路さん(12)だ。2023年夏に行われた第13回全日本小学生ボウリング競技大会では、6年生・男子の部で3位に入った。2024年春に中学へ進み、同世代での頂点を目指すとともに、大人たちが参加する大会への挑戦にも意欲を見せる。

ボウリングをはじめたきっかけ

 小田島さんがボウリングを始めたのは3歳のとき。家族でムサシボウル(高津区)に遊びに行き、ボウリングを楽しんだ小田島さん。その後、全部のピンを倒したいと泣きながら、ボールを投げている姿を見た村山文佳プロから声を掛けられた。村山プロは保育士資格も持っており、幼い小田島さんに約3カ月間、10回のレッスンを行ってくれた。「ここで、ボウリングの楽しさや基本のルールを学んだのでは」と父親の淳さん(41)は振り返る。

 その後は、ムサシボウルが改装工事のため、都内の永山コパボウルでレッスンを受けた。

ムサシボウルの青木剛プロが指導

小田島さん(左)と指導する青木プロ

 小学生になり、再オープンしていたムサシボウルのジュニアクラブで練習を重ねた。そこで出会ったのが、現在も指導を行う青木剛プロだ。「出会ったときから逸材だと思った。『ピンを倒したい』という気持ちが恐ろしく強かった」と青木プロ。小田島さんは両手でボールを投げる「ダブルハンド」というスタイル。回転数が増え、ボールが曲がり、ピンを倒しやすくなる。4年生から出場できる全日本大会。「大きな舞台の緊張に負けてしまった」と4年生のときは予選落ちで悔しい思いをした。だが、悔しさが原動力となり、技術とメンタル面を補うために徹底的に青木プロから学んだ。5年生では、3位になった。

頂点を目指して

 2023年夏の大会では、予選を2位で通過。最後の6ゲーム目で278点を出し、予選6ゲームの出場者の中で最も高いスコアだった。「諦めない強い気持ちと勝負強さが予選の最後で出た」と青木プロ。翌日の決勝に向け「気持ちを高く持とう」と小田島さんに伝えた。結果は3位。5年、6年と負けた2人の相手は同じだった。「1位を目指していたので、悔しい。2人はライバル。今後は切磋琢磨し合う仲間でもある」と小田島さんは前を向いた。

 直近では、2024年3月に行われるオール関東ジュニアボウリングトーナメントに出場する予定だ。男女別で4年生から6年生が学年関係なく競う同大会。目指すは関東1位の座だ。

 その先も見据える。2022年から全日本ボウリング協会(JBC)に所属。中学校で全国の頂点を目指すことはもちろんだが、JBCの主催する大会にも積極的に参加していき、大人に混じり高みを目指していくという。

 6年間指導してきた青木プロは「最低でもプロボウラー、日本代表にはなれると思う。そこから、どこまで世界で戦えるプロボウラーになるか、楽しみ」と大きな期待を寄せている。

 父親の淳さんは「好きなことが見つかって、熱意を持って取り組んでいる人生が一番。本人の夢を応援していきたい」と思いを語った。

 課題と向き合いながら、大きな目標に向かい、小田島さんは練習に励んでいる。

住所

神奈川県川崎市多摩区

公開日:2023-09-27

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