麻生区町会連合会(宮野敏男会長)は11月16日、区役所で実施している定例理事会を初めて夜間に開催した。現役世代の自治会・町内会長たちが参加しやすいようにと、今回、午後7時から試験的に実施。課題だった現役世代の出席率が向上した。宮野会長は「今後回数を増やしたり、オンライン開催なども検討していきたい」と課題解決へ模索していく意向だ。
全国的に自治会・町内会の加入率の低下や、担い手不足、高齢化が課題となっている昨今。麻生区でも同様の課題を抱えている。
そうした中、同町連では、会社勤めの現役世代の会長たちが参加しやすいように、これまで午後3時から開催することが多かった定例理事会を、今年度、試験的に夜間開催することを5月の総会で決定。11月に初めて実施することとなった。
午後7時からの開催となった今回、理事24人のうち、15人が出席。毎年実施している研修会として今年度は新しくなった市役所本庁舎や議場を視察することや、コロナ禍前まで実施していた宿泊懇親会についての話し合いが行われた。
これまでの昼開催よりも出席者数は減ったものの、普段仕事を早退したり、有休を取ったりしていた会長たちが仕事終わりに出席するなど試みが奏功した結果に。出席した会長からは「こういう形で開催してもらえて良かった」といった好意的な声があがった。一方で、仕事をリタイアしている会長からは「夜開催だと区役所窓口への申請など、ほかの仕事ができない」「夜は出掛けにくい」などの意見もあがった。
宮野会長は「区民まつりの実行委員会は夜に開催することが多く、現役の人たちの出席率が高かった。今回、町連の理事会を夜に開催してみて、出席率も悪くなかったので良い試みができた」と手応えを語る。
今後も自治会・町内会の世代交代と共に、若い世代の自治会活動等への参加が課題となる。「来年度以降は、年間計画の中で事前に夜開催を決め、回数を増やしていきたい。オンライン開催なども検討していくことで、若い人たちが参加しやすい環境を検討していきたい」と今後への意欲をみせた。