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【取材レポートVol.18】”人とのつながり”は地域の未来を変える大きな力に。そんなまちづくりを目指したかながわ支え愛プラン

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【取材レポートVol.18】”人とのつながり”は地域の未来を変える大きな力に。そんなまちづくりを目指したかながわ支え愛プラン

神奈川公会堂で令和8年2月4日に開催された「第41回神奈川区社会福祉大会」。民生委員児童委員をはじめ、地域の福祉・保健活動に日ごろから尽力している人たちが多く出席しました。

第1部では、地域福祉の増進に功労のあった31の個人・団体が福祉活動功労者として表彰されたほか、神奈川区社協善意銀行に寄付を行った14の個人・団体に感謝状が贈られました。

第2部では、参加した方に「自分たちの日常の活動がつながりを育み、地域づくりにつながっている」ということをあらためて感じていただけるよう、聖徳大学心理・福祉学部社会福祉学科の豊田宗裕教授による特別講演が行われました。テーマは「つながりが地域の力になる~ソーシャルキャピタルと神奈川区地域福祉保健計画~」

  • 令和8年4月から始動する第5期神奈川区地域福祉保健計画(愛称:かながわ支え愛プラン)の策定・推進会議で座長を務める豊田教授が、これからの地域福祉において「つながり」がいかに重要かを分かりやすく語った本講演。その模様をレポートします。

■ 制度だけでは支えきれない「孤立化」の課題

介護保険制度が始まって25年。自分でサービスを選べるようになるなど、公的・民間を問わず福祉制度は確実に成熟してきました。しかし一方で、現代の私たちの生活環境は大きく変化し、「孤立化」「孤独化」といった言葉が聞かれるようになりました。

豊田教授は、神奈川区の令和6年度の1世帯の平均人数は「1.82人」であり、すでに単身世帯が大多数を占める状況であることを示し、「単身で生活すること自体は決して悪いことではない」としつつも、「困ったときに身近に頼れる人、日頃から声を掛け合える人がいないケースが非常に増えている」と指摘します。

行政や相談機関の窓口があっても、そこへ自らSOSを出せる人は限られています。制度だけでは見過ごされてしまう人々を地域でどう見つけ、早期に公的な支援へつなげていくか。そこで重要になるのが、自助と公助の間にある住民同士の助け合い、「共助・互助」の力なのです。

■ まちの活力を生む「ソーシャルキャピタル」とは?

本講演の重要なキーワードとして登場したのが「ソーシャルキャピタル(社会関係資本)」です。少し耳慣れない言葉かもしれませんが、「他者への信頼」や「顔見知りの関係」「放っておけないという感情」といった、人と人とのネットワークの蓄積を指します。

「決して特別なことではありません。日頃、皆さんが地域で行っている見守りや声掛けが、まさにソーシャルキャピタルのベースなのです」と豊田教授。こうした信頼関係が豊富に感じられる地域社会は、そこに住むすべての人に安心感と幸福感をもたらします。

■ 第5期「かながわ支え愛プラン」3つの柱

こうした現代の背景を踏まえ、「かながわ支え愛プラン」では、意図的につながりを作り、ソーシャルキャピタルを醸成していくことに主眼を置いています。計画を実践していくための具体的な柱として、以下の3つが示されました。

また、子どもたちへのアプローチも重要な視点として語られました。将来一度はまちを出ていくかもしれない子どもたちが、「帰ってきたい」「あそこは居心地が良かった」と思える地域をつくること。それが、将来の地域づくりを担う人材を育むことにつながります。

■ まとめ

講演の最後、豊田教授は「地域の皆さんのこれまでの活動が、すでに大きな力になっています。それを支え愛プランで後押しし、住みやすい地域社会を一緒につくっていきましょう」と力強く呼びかけました。

「誰一人取り残さない」まちづくりのためには、行政のサービス(公助)だけに頼るのではなく、地域住民の意図的なつながり(共助)を着実に編み上げていく必要があります。

日々のあいさつや見守り活動など、私たちが日頃行っている小さな「お互いさま」の積み重ねが、地域の未来を変える大きな力になる。そんな「神奈川区の未来図」を参加者全員で共有できた、大変有意義な時間となりました。

「かながわ支え愛プラン」のページへ

住所

神奈川県横浜市神奈川区

公開日:2026-03-18

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