【きもの着付けのプロフェッショナル】きもの着付教室「文美(ふみ)」講師 上村美智子さん

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講師の上村美智子さん

「特別な日だけでなく、普段から着物を楽しんで」

 川崎市登戸にある、きもの着付教室「文美(ふみ)」。同教室の講師・上村美智子さんは「特別な日だけではなく、普段から着物を着て楽しんでほしい。着物を普段の洋服と同じ場所に並べて、日々楽しんでほしい」、そんな思いから教室を開いた。今回は、上村さんに着物に対する思いを聞いた。

「着物=お呼ばれ用の一張羅」ではなく、「普段着」へ

 上村さんが大人になり、初めて着物に袖を通したのは、成人式の振り袖だった。昔、母親に祖母があつらえたもので、上村さんが着たのはそれから24年後のことだ。「母親がかつて着た振り袖を『ママ振り』と呼び、時を経て、子どもが『成人の日』に合わせた式典で着用するケースが最近は増えています。世代を超え、着物を大切に受け継ぐ『ママ振り』が今でこそ流行していますが、当時は『ママ振り』は少数派だったので、かなり目立ちました」と思い出を懐かしそうに振り返る。

 大学卒業後、母親に「着物は一枚は持つように」と勧められた上村さん。お呼ばれ用の訪問着一式をそろえたが、友人の結婚式やさまざまな祝賀会など、着る機会は年に数回程度だった。

 結婚後、着物が大好きだった義母がたくさんの着物を上村さんに譲ってくれたという。「すべて、私の寸法に仕立て直してくれたのです」と笑顔を見せる。義母への感謝とともに、「義母が大切にしていた着物を日頃から心を込めて着たい」という気持ちが大きくなっていった。

 だが、「着物を着るたびに美容室や着付師さんの所に通っていては、一苦労。毎回大荷物を運ぶのも、お財布も・・・」と、自身で着られるようになろうと決心し、着付けを学び始めた。稽古に励むうちに着物や着付けの奥深さに魅了され、日頃から着物を着る生活がスタートした。「文美」という教室名は、そんな着物生活を始めるきっかけとなった義母の名前「文」と、義母の着物愛を受け継ぐ上村「美」智子さんの頭文字を合わせて名付けたそうだ。

「たんすに眠る着物に袖を通してみてほしい」

 上村さんは「『いつか着てみたい』と思いつつ、何年もたんすに寝かせたままのお祖母様やお母様のお着物、ぜひ一度お袖を通してみてください。いま着ても、帯周りの小物のアレンジなどで、古さを感じずに素敵に着られますよ」と呼びかける。

さまざまなアレンジ

「お子様やご家族、身近な人にも」

 「自分で着られるようになったら、ぜひ、ご家族など、身近な人たちにも着物を着せてあげてほしいです。最近は、ネット上で手軽に着物一式レンタルができるお店も増えています。例えば、七五三や卒業式、成人式、ご結納など、親御様が着せて差し上げたら、素敵な思い出になるはずです」と上村さんは笑顔を見せる。稽古に親子で通う生徒もいるのが同教室の特徴でもある。

七五三のお参りに着付けをしたお客さま

ご主人のお祖母様から譲られたお着物でお稽古に励む生徒さま。お子様連れでのお稽古も歓迎です。

文美でのお稽古って?

 稽古では「気軽に」「楽しく」「丁寧に」を心掛けているという。「時間をかけずサッと着られる」「楽で着崩れしない」「すっきりとした着姿」を目標にしている。稽古を続けると「着物=『窮屈』『着ていく機会がない』『着付けが大変』」というイメージが「こんなに心地よく着られるの」という驚き、「いつでも着て出かけられる」「意外と簡単」という風に変化を実感できるだろう。

「基本的な着方を覚えたら、ご自身の体型や好みに合った着姿を目指して、素敵な『着物ライフ』を過ごしていただけたら幸いです」と上村さんは話す。

  • 同教室では、自装、他装の稽古はもちろん、各種、着付けも行っている。振袖、留袖、浴衣、袴など「着付けを習うほど着物を着る機会はないけど、特別な日は着物で過ごしたい」。そんな人におすすめのプランだ。

教室の看板

教室の様子

まずは体験レッスン!

 体験レッスンも随時受付中。「着付けには興味があるけど、一歩がなかなか踏み出せない・・・」。そんな方は、まずは体験レッスンへ。約1時間程度で、同教室のレンタル着物を着用し、ひと通りの手順を体験できる。「手ぶら」でもOK。1100円(税込)とリーズナブルなのもうれしい。

「留学先や旅行先で着物を着てほしい」

 上村さんは「昔に比べ、海外留学や外国の方々との交流が増えた現代の若い人たちにこそ、着物を着てほしいです。日本の民族衣装である着物は世界でも注目されています。ですが、着物を着られる日本人はとても少なく、海外や日本にいる外国の方々から、『なぜ、日本人なのに着物が着られないの?』と聞かれる人は少なくないそうです。海外への留学や旅行の前に、着付けを覚えて、ぜひ留学先や旅行先で着物を着てほしいですね」と思いを語った。

「一昨日はジーパン、昨日はワンピース、今日は着物」

「着物を日常着として日々気軽に楽しんでいただきたい」。そんな思いで、お稽古を行う上村さんと〝あなたらしい〟「着物ライフ」をはじめませんか??

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住所

神奈川県川崎市登戸

住所詳細はお問い合わせ時にご案内致します。
電車でお越しの場合:小田急線・JR南武線 登戸駅より徒歩12分
バスでお越しの場合:登戸駅より市バス2分・和泉バス停より徒歩2分
お車でお越しの場合:近隣コインパーキング有り(30分200円程度)

問い合わせ

きもの着付教室 文美

電話

090-9781-6487

090-9781-6487

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公開日:2023-12-22

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