相模原市は1月29日、長寿命化改修工事のため休館している星が丘公民館(星が丘3の1の38)を4月14日にオープンすると発表した。前日の13日には記念事業を実施し、地域をあげて待望の再開を祝う。
市内には現在32公民館があり、中央区には10公民館がある。これらの公民館は開館から30年以上が経過し、老朽化が課題となっていたため、市は施設の長寿命化や再編・再整備など公共施設マネジメントの取り組みを進めている。
これまで中央区内では、1991年の上溝公民館の改築をはじめ、2008年には田名公民館、14年に小山公民館、19年に清新公民館で大規模な改修工事を行っていた。市生涯学習課の担当者は「未改修の公民館についても施設の老朽化などの状況を見ながら、計画的に改修工事等を実施していく」と話す。
1982年に開館した星が丘公民館も築40年以上が経過し、老朽化が顕著になったため、施設機能が現在の利用者ニーズに対応できなくなっていた。2020年には公民館関係者や地域で活動する団体の代表者などで構成する「星が丘公民館改修検討委員会」を設立。これまで13回の会議を開催し、改修内容を検討して、22年3月に「星が丘公民館長寿命化改修工事に係る要望書」を教育長に提出した。昨年6月から星が丘小学校内に仮事務室を設置し、休館していた。
4月14日にリニューアルオープンする同公民館は、敷地面積1798・84平方メートル、延床面積965・76平方メートル、鉄筋コンクリート造2階建て。予約なしで気軽に利用できる「交流ラウンジ」、ダンスや体操・合唱など様々な用途で利用できる「多目的室」を新たに設置した。また、図書室を2階から1階に移動して利用者の利便性の向上を図った。太陽光発電パネルの設置やLED照明を採用するなど環境にも配慮している。
4月13日にはリニューアルオープン記念事業を予定
13日にはリニューアルオープン記念事業を予定。式典や利用サークルによるアトラクションが企画される。後藤陽子館長は「この改修は地域の念願。バリアフリー化・LED化や、勉強・読書などで一人でも利用できる交流ラウンジの設置など、さらに利用しやすくなるので、利用をお待ちしている」と話した。