パルテノン多摩ミュージアム特別展「変わりゆく多摩ニュータウン」が5月27日(月)まで、パルテノン多摩2階オープンスタジオで開催されている。主催はパルテノン多摩共同事業体。
「航空斜め写真を撮影して街の姿を未来に残そう!記念写真展」と題した展示会には、ニュータウン開発時などさまざまな時期に撮影された街の写真が比較できるようにパネル展示されている。来場者は写真内に思い入れのある建物などがある場合は、その思いを付箋に書いて貼ることもでき、それぞれの思い出を楽しむこともできる。
同ミュージアムでは、多摩ニュータウン開発を担った東京都南多摩新都市開発本部やUR都市機構から寄贈された多数の航空斜め写真を所蔵している。公的機関による開発終了後、パルテノン多摩は2012年に航空斜め写真を実施している。
クラファンで撮影
その後10年以上が経過し、再び街の記録を残す必要が高まったことから、2022年に撮影資金を募るクラウドファンディングを行った。その結果、目標を上回る385万8000円の支援金が集まった。
支援金をもとに23年7月から24年1月にかけて撮影され、写真を収録した写真集を刊行するとともに今回の写真展を開くにいたった。新たな写真を過去の写真と比較するように展示することで街の変遷が分かるようになっている。
会場では、人気の記録映画「多摩ニュータウン70」などのスクリーン上映なども行っており、映像を夢中で見ていた女性は「街が出来上がっていく様子を見るのは面白いね」と話していた。
開館時間は午前10時から午後5時30分まで。入場無料。写真集(A4横判/160ページ/税込1500円)は同館2階で販売している。
問合せはパルテノン多摩共同事業体事業課学芸担当【電話】042・375・1414。
鉄道企画展
航空斜め写真展終了後は、企画展「鉄道が街にやって来た〜多摩ニュータウン鉄道開通50周年〜」が5月30日(木)から、2階ミュージアムで始まる。11月10日(日)まで。
今から50年前の1974年6月1日に、小田急多摩線が小田急永山駅まで開通し、同年10月18日に京王相模原線が京王多摩センター駅まで開通した。2000年1月10日には多摩モノレールが開通し、多摩ニュウータウンが都心や北多摩地域とつながることになった。
多摩ニュータウンに鉄道が開通して50周年になることを記念し、今回企画展を実施することに。計画や現在までの歩みや多摩ニュータウンを走った鉄道車両などを紹介する。同ミュージアムスタッフは「見慣れた鉄道の意外な一面を発見し、先人たちの苦労に思いをはせる機会にできたら」などと話している。
料金は無料。時間は午前10時から午後5時30分まで。