「かかりつけ」で定期検診を
6月4日から10日までの1週間は「歯と口の健康週間」。歯と口に関する正しい知識の啓発などを目的に各地でさまざまな催しが行われる。泉区歯科医師会も、泉区役所で6月6日(木)に行われる「健康アップ!フェスティバル」の中で「50歳からのオーラルフレイル測定」と個別相談を実施する(10時〜14時)。
泉区歯科医師会・地域保健理事の渡瀬秀彦歯科医師(渡瀬歯科医院/和泉町)に話を聞いた。
怖いのは「歯周病」
「虫歯は痛くなって歯医者に行く人が多いと思いますが、危ないのは『歯周病』です。自覚症状が出る頃には、悪ければ歯が抜けてしまうほど進行してしまうからです」と渡瀬医師。歯周病はきちんと歯磨きができていれば良いものの、一般には30〜40代からそのリスクは高くなっていくという。90代でも口腔環境の数値が10代並みという人もまれにいるが、「遺伝や食生活などによって、なりやすさはさまざま。個人差が大きいのです」という。
予防としては、半年に一度でも歯医者で診てもらうことが大切だという。さらに「かかりつけ医」を持つことができるとなお良いという。「歯周病は一般の人が見ても判別は難しいと思います。歯科医なら分かりますが、定期的に診ていればささいな変化にも気付けると思います」
口腔ケアはその人に合った方法を――。「歯医者ならそれを教えてあげられると思います」