風邪の引き始めに注意<2024年12月4日>
風邪の引き始めには、東洋医学では「邪気」が体内に侵入した初期段階と捉えます。この時期に適切なケアを行うことで、症状の悪化を防ぎ、早期回復につながるとされています。以下は東洋医学的な注意点です。
〈早めの休養を取る〉
• 風邪の引き始めは「正気」(身体を守る力)が弱まり、「外邪」(風寒や風熱など)が侵入しやすくなった状態です。
• 早めに休んで体力を温存し、「正気」を補強することが重要です。
〈体を温める〉
• 冷えが風邪の引き金となることが多いので、体を温めて「風寒」を追い払うことが大切です。
• 具体的には、
=生姜湯や葛根湯など、温める性質の飲み物を摂る
=首、肩、背中を冷やさないようにする(外出時はマフラーや上着を活用)。
〈発汗を促す〉
• 風邪の初期では、「発汗療法」で邪気を体外に追い出すことが効果的です。
• 方法:
=温かい飲み物を飲む。
=温かい布団で体を休め、軽く汗をかく(ただし、無理に大量の汗をかく必要はありません)。
=銭湯やシャワーで軽く温まり、冷えを取り除く。
〈食事に気をつける〉
• 消化に良い食べ物を摂り、体に余計な負担をかけないようにします。
• 温かいスープやお粥、生姜やネギを使った料理が効果的です。
• 冷たいものや脂っこいものは避ける。
〈ツボ刺激を活用する〉
• 風邪の引き始めには、以下のツボが効果的です:
=風池(ふうち): 後頭部のくぼみ、耳の後ろ側にあるツボ。邪気を追い払う効果があります。
= 合谷(ごうこく): 手の甲、親指と人差し指の間のツボ。免疫力を高め、風邪の初期症状を和らげます。
•=大椎(だいつい): 首の付け根、背中の一番上にあるツボ。身体を温めて発汗を促します。
〈水分補給〉
• 身体の潤いを保つため、温かいお茶や白湯をこまめに摂取します。
〈自然治癒力を信じる〉
• 東洋医学では、風邪は自然治癒力(正気)の力を借りて治るものと考えます。
• 体を温め、ゆっくり休むことで、体内のバランスが回復しやすくなります。
これらの方法を実践することで風邪の引き始めに対処しましょう。状況によっては、漢方薬や鍼灸の専門家に相談するのもよいでしょう。
メンタル不調にご注意を<2024年10月23日>
朝晩は冷え込み、日中は暖かい、寒暖差が激しくなりました。体温調節機能が過剰に働き、自律神経が乱れやすくなります。また、秋は台風の影響を受けることが多く、気圧が急激に変動します。
気圧の変化に伴い、体内の血液やリンパの流れに影響を及ぼします。気圧の低下は、特に血管や自律神経に負担をかけ、これが、不調を引き起こす原因となります。
夏の暑さや湿気により、身体は既に疲労している状態で秋を迎えることが多いため、夏の間に自律神経が過度に働き、秋に入るとその疲れが表れやすくなります。
これらが秋の体調不良や自律神経の乱れにつながる一因です。自覚症状のある方は、鍼灸治療がおすすめです。気軽にご相談ください。