院長からワンポイントアドバイス!<トータルケア綱島>

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院長からワンポイントアドバイス!<トータルケア綱島>

寒さ対策について<2025年1月17日>

寒さが身体に与える影響は東洋医学的に重要なテーマです。

1. 寒邪(かんじゃ)の侵入

寒さは東洋医学で「寒邪」と呼ばれ、外部から身体に侵入すると気血の流れを滞らせ、筋肉や関節を硬くする原因となります。特に、腰痛や関節痛、冷え症などの症状が起こりやすくなります。

2. 陽気の消耗

寒さは「陽気」を消耗させます。陽気は体を温め、エネルギーを循環させる働きがあるため、寒さによって陽気が弱まると、手足の冷えや全身のだるさが現れます。

3. 腎の弱り

東洋医学では、冬は「腎」の季節とされます。寒さが腎を傷つけると、エネルギー不足や免疫力の低下、疲労感などが出やすくなります。

寒さから身体を守るケア方法

1. 体を温める食事

  •  温性食品を摂る

生姜、ネギ、にんにく、シナモン、羊肉など、体を内側から温める食材を意識的に摂取しましょう。

  • 冷たい飲食を控える

冷たい飲み物や生ものは避け、スープやお茶などの温かいものを取り入れる。

2. 適切な衣服

首・手首・足首の「三首」を冷やさないことが重要です。これらの部分は経絡が集中しており、冷えの侵入を防ぐポイントです。

3. 適度な運動

軽いストレッチやウォーキングで血流を促進し、寒さで滞った気血の流れを改善します。特に腰回りを温める運動が効果的です。

4. 入浴

38〜40℃のお湯に15〜20分浸かり、体を芯から温めましょう。入浴剤として生姜を使うとさらに効果的です。

まとめ

寒さに対処するためには、体を温め、気血の流れをスムーズに保つことが鍵です。特に腎をケアすることが冬を快適に過ごすポイントとなります。

年末のお休み前の体調管理<2024年12月25日>

東洋医学では、年末の忙しい時期を乗り切り、体調を整えるために以下のようなアプローチが推奨されます。特に、この時期は寒さやストレスが体調に影響しやすいため、心身のバランスを意識することが大切です。

1. 寒さ対策:腎を温める

冬は「腎」のエネルギーが弱りやすい季節とされています。腎は生命エネルギーの源と考えられ、冷えは大敵です。以下の方法で腎を温めましょう:

  • 温かい飲み物:生姜湯や紅茶、黒豆茶などがオススメです。
  • 腹巻きや靴下:お腹や足元を冷やさないように保温を心がけます。

2. 食養生:陰陽バランスを整える

冬は「陰」の季節なので、体を温める「陽」の食材を積極的に摂り、エネルギーを補充しましょう。

  • 温める食材:ネギ、ニンニク、ショウガ、シナモン、黒ゴマ、山芋、栗。
  • 滋養強壮の食材:鶏肉、羊肉、魚介類(特に鮭やアサリ)。
  • 控えるべき食材:冷たい飲み物や生野菜、スイーツなど。

3. ストレスケア:気の巡りを良くする

年末の忙しさで「気」が滞ると疲れやすくなります。気の巡りを整えるためには:

  • 深呼吸:ゆっくりとした呼吸でリラックスを促します。
  • 軽い運動:太極拳やヨガなど、無理のない範囲で体を動かします。

4. 睡眠と休息:体力の回復

夜の10時から午前2時の間はゴールデンタイムと言われ、この時間帯にしっかりと休むことで、翌日の活力を高めることができます。

5. ツボ押し:簡単なセルフケア

以下のツボを押すことで、体調を整える助けになります:

  • 足三里(あしさんり):膝のお皿の下から3寸(指4本下)、スネの外側。免疫力を高め、疲労回復を促します。
  • 湧泉(ゆうせん):足裏の土踏まずの斜め上辺りにあり、親指側と小指側の膨らみが交わる場所。全身の活力を引き出します。

まとめ

年末は忙しくても、体調を崩すとその後の予定にも支障が出ます。東洋医学の視点から、体を冷やさず、適度に休息を取り、滋養のある食事を心がけて健康を維持してください。

風邪の引き始めに注意<2024年12月4日>

風邪の引き始めには、東洋医学では「邪気」が体内に侵入した初期段階と捉えます。この時期に適切なケアを行うことで、症状の悪化を防ぎ、早期回復につながるとされています。以下は東洋医学的な注意点です。

〈早めの休養を取る〉
• 風邪の引き始めは「正気」(身体を守る力)が弱まり、「外邪」(風寒や風熱など)が侵入しやすくなった状態です。
• 早めに休んで体力を温存し、「正気」を補強することが重要です。

〈体を温める〉
• 冷えが風邪の引き金となることが多いので、体を温めて「風寒」を追い払うことが大切です。
• 具体的には、
=生姜湯や葛根湯など、温める性質の飲み物を摂る
=首、肩、背中を冷やさないようにする(外出時はマフラーや上着を活用)。

〈発汗を促す〉
• 風邪の初期では、「発汗療法」で邪気を体外に追い出すことが効果的です。
• 方法:
=温かい飲み物を飲む。
=温かい布団で体を休め、軽く汗をかく(ただし、無理に大量の汗をかく必要はありません)。
=銭湯やシャワーで軽く温まり、冷えを取り除く。

〈食事に気をつける〉
• 消化に良い食べ物を摂り、体に余計な負担をかけないようにします。
• 温かいスープやお粥、生姜やネギを使った料理が効果的です。
• 冷たいものや脂っこいものは避ける。

〈ツボ刺激を活用する〉
• 風邪の引き始めには、以下のツボが効果的です:
=風池(ふうち): 後頭部のくぼみ、耳の後ろ側にあるツボ。邪気を追い払う効果があります。
= 合谷(ごうこく): 手の甲、親指と人差し指の間のツボ。免疫力を高め、風邪の初期症状を和らげます。
•=大椎(だいつい): 首の付け根、背中の一番上にあるツボ。身体を温めて発汗を促します。

〈水分補給〉
• 身体の潤いを保つため、温かいお茶や白湯をこまめに摂取します。

〈自然治癒力を信じる〉
• 東洋医学では、風邪は自然治癒力(正気)の力を借りて治るものと考えます。
• 体を温め、ゆっくり休むことで、体内のバランスが回復しやすくなります。

これらの方法を実践することで風邪の引き始めに対処しましょう。状況によっては、漢方薬や鍼灸の専門家に相談するのもよいでしょう。

メンタル不調にご注意を<2024年10月23日>

朝晩は冷え込み、日中は暖かい、寒暖差が激しくなりました。体温調節機能が過剰に働き、自律神経が乱れやすくなります。また、秋は台風の影響を受けることが多く、気圧が急激に変動します。

気圧の変化に伴い、体内の血液やリンパの流れに影響を及ぼします。気圧の低下は、特に血管や自律神経に負担をかけ、これが、不調を引き起こす原因となります。

夏の暑さや湿気により、身体は既に疲労している状態で秋を迎えることが多いため、夏の間に自律神経が過度に働き、秋に入るとその疲れが表れやすくなります。

これらが秋の体調不良や自律神経の乱れにつながる一因です。自覚症状のある方は、鍼灸治療がおすすめです。気軽にご相談ください。

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公開日:2024-10-23

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