金沢区災害ボランティアネットワークのてんでんこプロジェクトは1月13日(祝)、金沢区の野島山で「てんでんこ競争」を初めて開催する。東日本大震災から学んだ教訓を伝えつつ、初代の福男福女が決定される。
「てんでんこ」は岩手の方言で、「てんでばらばらに逃げて、自分の命は自分で守る」という意味。津波が来たら一人ひとりが自分の命を守るため、すぐに高台に逃げることを説く。
「てんでんこプロジェクト」とは
てんでんこプロジェクトは、この教えを子どもたちを中心に広く伝えようと2017年に発足。横浜市と協働で防災遠足やキャンプなど楽しみながら学べるプログラムを展開してきた。同プロジェクトのリーダーを務める服部誠さん(43)は「子どもが積極的に防災に取り組めば、大人たちも関わらざるを得ないはず」と話す。
服部さんは被災地支援を続ける「逗子災害ボラバスターズ」のメンバーの一人で、15年から法性寺(逗子市)で「復幸男女決定戦」を開催してきた。「兵庫県西宮神社の福男に着想を得て始めたランイベント。ずっと自分のランニングコースでもある野島でやりたいと思っていた」と話す。
決定戦はメールで申し込みを
集合は野島青少年研修センターで。標高57mの野島山を駆け上がる速さを競う。部門は低学年の部と高学年の部のある福児童決定戦、中学生以上を対象とした福男/福女決定戦で、各定員30人。そのほか速さ・順位は関係なく頂上まで登って一年の福と被災地の復興を願う「てんでんこFUNラン」(事前申し込み不要)も。子どもを背負ったり、車いすの場合はタイムも計測する。参加費は300円。
決定戦の出場希望者は、Eメールで件名「1/13てんでんこ競争申込」で【1】氏名【2】年齢・学年【3】性別【4】住所【5】電話番号を明記し【メール】tendenkokp@gmail.comに申し込みを(先着順)。問い合わせは【携帯電話】080・5095・5763(服部さん)へ。