青葉区でも人気の桜並木に「桜楽(さくら)坂」の愛称が
青葉区青葉台から桜台の間を通る桜並木道の愛称が「桜楽(さくら)坂」に決定し、3月3日・4日に名称看板が設置された。愛称を名付けようと尽力してきたベーカリーカフェ・コぺの奥山誠さんは「様々な機会を通じて広く『桜楽坂』を周知していきたい」と話している。
桜楽坂は「桜台上交差点」から「桜台公園前交差点」までの約1・1Km。区内でも有数の桜並木で、春には満開の桜で人々を楽しませている。愛称の設定は、近隣で店舗を経営している奥山さんが「これほど直線的できれいな桜並木はなかなかない。なぜ名称がついていないのだろうか」と疑問に思ったことがきっかけ。2016年から複数回にわたって近隣住民らと話し合いを続け、名称をつけようと活動を進めてきたという。
区制25周年を機に
一方、青葉区役所は2019年の区制25周年を機に、地域への愛着を深めてもらおうと区全体で道路愛称名を募集。元々名称を考えていた奥山さんや青葉台連合自治会(山川英子会長)などはこの機を逃さず、各地にある桜坂との差別化を図り、「地域が楽しくなるように」と「楽」の字を含めて桜楽坂の名称を提案、昨年11月に決定された。
今回、「桜台上」「桜台」「桜台公園前」の交差点付近3カ所に看板が設置されただけではなく、今後は区が発行する印刷物にも桜楽坂の名称が記載されるなど、広く周知されていく予定だ。また、将来的に知名度が上がっていけば、道案内の際の目印としても期待されている。
連合の山川会長は「愛称がついたことで、みんなに親しんでもらえ、ふるさと意識を育んでもらえる」と喜びを語り、「桜の維持管理を行政と協力してやっていきたい」と話す。一方、奥山さんは「うれしさだけではなく、名称を広めていかないといけないプレッシャーもすごくある」と話し、今後は各近隣の店舗がブランディングしていく必要性を語る。また、桜楽坂の名前を冠した商品なども出てくれば、と話し、コぺでも「桜楽坂食パン」の販売を開始している。
奥山さんは「桜楽坂の名称が、まちの活性化につながれば」と期待をかけている。