3.11以来2度目の中止 コロナ影響
秦野丹沢まつり実行委員会が、「秦野市新型コロナウイルス感染症対策本部第4回会議」における4月以降の大規模イベント等の中止又は規模縮小の方針を受け、4月18・19日に県立秦野戸川公園や西中学校周辺で開催を予定していた「第64回秦野丹沢まつり」の中止を発表した。同まつり中止は東日本大震災が発生した2011年以来、2度目となる。
秦野丹沢まつりは、春を迎える丹沢の山開きを祝う催し。登山者安全祈願の山開き式や遭難者遺族が参加する慰霊祭に加え、集中登山やガイド付き山岳ツアーなど山関連イベント、芸能人トークショー等が行われる。
また、「里の催し」として西中学校周辺を会場に露店や山開きパレード、ステージ、キャラクターショー等も実施。昨年は山開き式に2500人、祭り全体で5万6千人が来場している。
2月13日の実行委員会の段階では、実施の方向で進められていた。しかし、2月末に政府が発表した小中学校全校休校以降、状況が一転。
開催の有無をギリギリまで話し合ったが、収束が見えない新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、3月19日の高橋昌和会長(市長)、今井実副会長(秦野市議会議長)、佐野友保副会長(秦野商工会議所会頭)、高橋廣行運営委員長(西地区自治会連合会会長)による協議で中止を決定した。
このタイミングについて市観光振興課は「準備にかかる関係者の負担や出演者への影響、ゲスト芸能人へのキャンセル料など様々な状況を考慮すると、1カ月前のこの段階が判断の最終ラインだった」と話す。
「鶴巻温泉春まつり」も中止
これに伴い、戸川公園で予定されていた各種イベントや、西中学校周辺でのプログラムは全て中止に。関連事業として4月29日に予定されていた鶴巻温泉春まつり実行委員会主催イベント「鶴巻温泉春まつり」も中止になった。
4月19日の山開き宣言などは関係者のみ
なお、登山安全祈願式と山開き宣言、遭難者慰霊祭は4月19日に関係者のみで執り行われる。
中止に関する問い合わせは【電話】0463・82・5111、実行委員会事務局(市観光振興課内)まで。