医療従事者に敬意を示しエールを――。高野山真言宗禅馬山真照寺(水谷栄寛住職/磯子区磯子)は4月上旬から夜間、寺を青色にライトアップしている。この青色ライトアップの取り組みは、新型コロナウイルス感染症と戦う医療従事者に感謝を伝えようと世界中で広がりを見せている。
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新型コロナウイルス感染症が世界中に広がりを見せた3月下旬に、イギリスで始まったとされる青色ライトアップ。アメリカ・タイムズスクエア、フランス・エッフェル塔のほか、国内では横浜ベイブリッジ、東京都庁、東京スカイツリー、大阪城、通天閣などで行われた。
「過酷な現状知って」
奉仕団体・横浜MM21ロータリークラブの会長を務める水谷住職は、集団感染が起きた大型客船のダイヤモンド・プリンセス号で活動に携わった医療従事者のクラブ会員から船内の状況を聞いた。医療従事者が過酷な現場で働いていることを改めて実感したといい、「過酷な現状を知ってもらうとともに敬意を示し応援したかった」と寺を青色にライトアップすることを決めた。
終息を願い毎朝夕、祈りを捧げているという水谷住職。「このコロナ禍が早く終息し、皆さんの生活が日常に戻ってほしい」と話した。
ライトアップは、日没から午前0時まで行っている。