新型コロナウイルス感染拡大防止による外出自粛や時短営業で客足が激減している飲食店を応援しようと、「#(ハッシュタグ)緑区エール飯」が11日、始まった。
同取り組みは、会員制交流サイト(SNS)のフェイスブックやインスタグラム、ツイッターなどで「#緑区エール飯」を付けて、料理の写真や口コミを発信すると、SNSの利用者らに幅広く情報が共有されていく仕組みだ。取り組みはもともと、大分県別府市と現地の一般社団法人が「別府エール飯」として3月に開始。全国で「#(自治体名)エール飯」のタグをつけた運動として広まりつつある。
緑区内でも開始
同取り組みを区内で始めたのは、地域密着型メディア「ぐりすま(GREEN SMILE)」(【URL】https://greensmile.yokohama/)を運営する荒井一樹さん(36)だ。荒井さんは、何か飲食店の力になれないかと、同メディア内に「テイクアウト&出前ができるお店」と題したページを作成。飲食店の情報を積極的に発信している。
そんななかで、「別府エール飯」の存在を知り、区内でも取り組もうと決めた。同メディアで紹介している飲食店などに呼びかけるなどして、協力の輪を広げている。
飲食店・購入者、双方から好評
荒井さんは、「ハッシュタグを付けるだけで、飲食店とテイクアウトの購入者のコミュニケーションにもなる。情報が拡散され、苦境に陥っている飲食店を救うことにもなる。少しでも多くの人に協力してもらえるようにしたい」と意気込みを見せた。
飲食店からは、「SNSを活用する若い世代が店舗に来るようになった」という声も届いているという。また、購入者も「様々なテイクアウト情報が知られて便利」と好評を博している。
起業支援拠点「まちなかbizみどり」(高岡玲子代表)が立ち上げたフェイスブックグループ「緑区でテイクアウト&出前できるお店」では、次々に「#緑区エール飯」を付けて、飲食店の写真が投稿されるなど広がりを見せている。