新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から今夏の海水浴場の開設中止を決めた小田原市(御幸の浜・江之浦海水浴場)・湯河原町(湯河原海水浴場)・真鶴町(岩海水浴場)は、各海水浴場に海岸ルールの順守や遊泳を控えるチラシを掲示し自粛を呼び掛ける。
県の対応策を軸に
今夏は海の家が設置されないことから、訪れる人の安全面やごみ放置問題が課題となっている。
海水浴場は開設されないが、遊泳禁止にできないことから「仮に遊泳者が溺れたり、迷惑行為があった場合の対応を考えなくてはいけない」と各自治体は苦慮している。
神奈川県はそれらの課題に対し、警備員の巡回や海岸のルール、コロナ対策への協力を呼び掛ける対応策をまとめた。市町は、県の対応策を軸にそれぞれ対策を立てた。
チラシの掲示や警備員を配置
1市2町内の海水浴場には、遊泳を控える呼び掛けや海岸での酒・飲料水、物品等の販売自粛、ごみの持ち帰りなどを記したチラシを掲示する。
それに加え、小田原市の御幸の浜は午前と午後の1日2回、警備員が巡回し、海岸ルール等の周知を行い、江之浦では警備員を常駐させる予定だという。
真鶴町の岩海水浴場は、隣接する漁港との関係から、漁船との接触事故防止を呼び掛ける看板の設置と警備員の常駐を決めている。
湯河原町の湯河原海水浴場も警備員の配置を決定。
1市2町の担当者は「安全面などの観点からも、基本的には遊泳を控えてほしい」と話している。