地元で育った紅花を使い、日本古来の染め物を体験してもらおうという催しが8月10日(月・祝)に中原市民館で行われる。主催するのは、着物文化を後世に伝えようと活動しているNPOきもの文化・歴史風俗研究会(尾崎弘子会長)。18年前から市内の一部の小学校で課外授業として取り組んできたが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止に。そのため、一般市民を対象に行うことを決めたという。尾崎さんは「紅花の魅力をぜひ体験してもらえたら」と呼びかける。
昭和50年代から地元農家が栽培する紅花
紅花を提供しているのは、かつて高津区でショウブ園を営んでいた高橋信一さん(90)。昭和50年代からショウブとともに紅花を栽培しており、今は3アールほどの敷地で育てている。高橋さんは以前市のPTA役員を務めていたこともあり、10年ほど前に尾崎さんから協力を依頼され快く引き受けたという。「子どもたちが紅花を積みに来てくれた年もあった。植物に触れるきっかけになるなら」と高橋さん。
体験会では高橋さんが育てた紅花を使い、ハンカチを作る。時間は午前10時から12時半、午後1時半から4時までの2回。会費は500円。各クラス先着10人程度。8月5日(水)にはプラザ大師(川崎区)でも開催される。
問合せは【電話】090・5218・8434(上原さん)へ。