コロナ禍で疲弊した街に音楽を通じて元気を届けようと、11月７日（土）、藤沢駅北口のサンパール広場などを会場に「湘南ふじさわジャズミーティング２０２０」と題した屋外イベントが催される。地域の事業主らが組織する実行委が初企画。イベントの開催自粛が相次ぐ中、地域の活性化と感染症対策を両立させた新たな形を目指す

湘南・藤沢ゆかりの出演者が24組

　出演するのは、湘南・藤沢ゆかりのプロやアマチュアミュージシャンら計24組。サンパール広場をメイン会場に南口のＯＤＡＫＹＵ湘南ＧＡＴＥ前にもストリートライブ会場を設置。アンサンブルからビッグバンドまで、多彩な出演者が終日に渡って演奏を繰り広げる。

ソーシャルディスタンスを工夫して

　会場では、観覧場所と通行人の動線をパーテーションなどでエリア分け。入り口でマスク着用を義務付け、検温、アルコール消毒を行うほか、観覧時も地面の目印でソーシャルディスタンスが維持できるよう工夫する。

　サンパール広場がある北口ペデストリアンデッキは昨年末に改修が完了。市は同デッキを活用した賑わい創出を掲げ、委託を受けたエリアマネジメント組織が社会実験などを展開しているが、大規模な事業は制限してきた。

　今回の企画はコロナ禍で開催可能な大規模イベントのモデルという位置づけでもあり、実行委メンバーでディレクターの栁町卓さん（54）＝人物風土記で紹介＝は「閉塞感に包まれている街に音楽で元気を届けたい。この状況下でどうすればイベントが開催できるのか、他の関係者の模範にもなれば」と話した。

　観覧無料。午前11時から午後８時。

特別ゲストに小野リサさん

　 メインステージの大トリを飾るのは、日本ボサノバの第一人者として知られる小野リサさん。実行委がネットで資金を募るクラウドファンディング（ＣＦ）を実施し、出演が実現した。ＣＦへの参加で特別指定席への招待など特典も。30日まで。