風呂用「キットパス フォーバス」リニューアル
ガラスなどの平滑面に描いて水で消すことができる「キットパス」などの製造販売を行う日本理化学工業(久地/【電話】044・811・4121)がこのほど、風呂用の「キットパス フォーバス」の主成分をライスワックスにしてリニューアルした。米由来のワックスを使うことで、さらに安全性を追求した。
主成分のほかデザインなども一新
キットパスはガラスなどつるつるした平滑面で濡れた布などで消すことができる筆記具で、2005年に誕生。窓ガラスをキャンバスにして、子どもが自由にお絵かきを楽しんだり、店舗が装飾目的で使用したり、さまざまな用途で使われている。風呂用は2010年から販売されており、主成分のほかデザインなども一新されることになった。
2年の開発を経て2021年6月にリニューアル予定
キットパスの主成分は口紅などにも使われているパラフィンで、当初から安全性を第一に考えられていた。しかし、より安心なものに改良すべく、2年の開発を経て米由来のワックスに改良された。商品企画部の雫緑さんは「もともと安全安心にはこだわってきたが、より人にも環境にも優しいものを目指した」と話す。通常のキットパスもライスワックスに変更し、6月にリニューアルする予定という。
また今回の改良では今までPET素材だったパッケージを紙に変更。必要最低限の使用にとどめ、環境にも配慮した。
「おうち時間」に活用
同社の主力商品は、ホタテの貝殻を活用したダストレスチョーク。新学期が始まる毎年4月が繁忙期となるが、昨年はコロナ禍により売り上げは落ち込んだという。
そんな中、「おうち時間」に楽しめると注目されたのがキットパスだった。海外でも医療従事者に向けて虹のイラストやメッセージを書く様子などがSNSで発信されており、国内外で活用されている。現在も北米、アジア、ヨーロッパなどから注文が続いているという。
同社の雫さんは「コロナで大変な日が続く中、せめてお風呂の時間は親子でリラックスして楽しんでほしい。そして、あすの活力につなげてもらえれば」と話した。購入はHPから。