冒険家で、小田急線桜ヶ丘駅東口に「冒険研究所」を開所している荻田泰永さんが、所内に旅や冒険をテーマにした書店の開所を目指し、クラウドファンディングで資金を募っている。
きっかけは、2020年4月の緊急事態宣言下、休校となった児童たちのために所内を開放したこと。コロナ禍で気軽に旅に出ることも難しい中、本を通して子どもたちに旅や冒険の世界に触れてもらえれば、との思いから書店の開所を思いたった。自身も日本地図を完成させた伊能忠敬を描いた『四千万歩の男』や大黒屋光太夫の漂流史『おろしや国酔夢譚』を繰り返し読んだ経験から「書店で偶然出会うワクワクする感覚を味わってもらえれば」と話す。
約100平方メートルある所内には、荻田さんの私物の本や冒険のための装備品などが整頓されているが、今後は書棚のスペースや写真や絵を展示するギャラリースペースも確保する予定。資金支援はCFサイト「キャンプファイヤー」から。(問)【電話】046・269・2370。