鎌倉市は無料通信アプリLINEを活用した「道路損傷など通報システム」の運用を5月6日から開始した。
道路の損傷や破損の通報を
「道路に穴が開いている。側溝が壊れている」など道路の損傷や破損を通報できるシステム。市はGoMA株式会社(東京都・平賀良代表取締役)と共同開発を進め、昨年10月から実証実験を行ってきた。
市道水路管理課によると、道路やガードレールなどの構造物の損傷通報は年間約3000件あるという。これまでは電話による通報ごとに2人以上の職員が現場に行き現状を確認。帰庁後に修繕作業を決め、業者などに委託してきた。アプリを活用することで、現場の写真も送られてくるため、庁内で作業内容を決めることができる。同課は「限られた職員を有功に活用でき、発見から対応までの時間短縮、職員の負担軽減などが期待でき、行政サービスの効率化につながる」としている。
市民と行政が共にまちづくりを
実証実験中のアプリ登録数は1320人、5月6日までに159件がアプリによる通報があった。市は「市民が気軽に行政と接点を持つことで、市民と行政が共にまちづくりを進めていくための有功な手段になる」とする。
「緊急性」がある場合は電話で
アプリによる受信は朝夕の2回更新のため、「緊急性がある場合は電話で通報してほしい」と担当課。