子どもに良書届けたい
心温まるSFコメディー
逗子市在住の児童文学作家・南田幹太さんが、デビュー作『ぼくの師匠はスーパーロボット』(佼成出版社、絵・三木謙次)を出版した。
人間とロボットが共生している近未来を舞台にした小学校中学年向けの心温まるSFコメディー。主人公は、クラスで唯一ロボットを持っていないことが悩みの順一。ようやく買ってもらったものの、着物を着た昔かたぎの「おじいさん」でロボットらしからぬ厳しい態度に意気消沈。返品まで考えるが、次第にその優しさや教えに触れて「師匠」と慕うようになり、順一や家族が成長していくというストーリー。コミカルな場面も織り交ぜ、子どもたちが楽しみながら読める工夫を凝らした。
物語で重要な役割を果たす要素のひとつに、師匠が教える剣道を盛り込んだ。南田さん自身、30代から合気道の道場に通っており、現在四段。「生活習慣や向上心の大切さなど、武道から学ぶことは多い。読書する楽しさと合わせ、子どもたちに伝えられたら」と話している。
アマゾンのほか、書店等で販売中(1430円)。ツイッターで最新情報を発信している。