三崎地区を拠点に活動する「かもめ児童合唱団」は、7月14日(水)に4枚目のアルバムとなる「海に向かって歌う歌」をリリースする。同団は声楽家の小島晁子さんの指導下で1972年に結成。現在、約15人の子どもたちが在籍している。
今作は、奥田民生さんの「イージュー★ライダー」やTHE BLUE HEARTS「情熱の薔薇」、吉田拓郎さんの「どうしてこんなに悲しいんだろう」など、カバーを中心に12曲を収録している。ロックチューンから始まり、後半はメッセージ性の強い曲をラインナップ。1970年代の名曲も散りばめられ、「エネルギーに満ちた時代の歌は、今の時代にも必要」とプロデューサーの藤沢宏光さんは選曲への思いを話す。
リリース情報が解禁となるや否や、ウェブメディアなどで紹介され、多くの反響があったといい、藤沢さんは「期待を寄せてもらえている」と笑顔を見せた。「喜びを歌い、悲しみを歌い、そして今を歌う」をモットーとする同合唱団。「流行やランキングチャートだけでなく、音楽として価値あるものを求める、音楽ファンがいると実感している」
また、ジャケットイラストは藤沢さんと交友があり、同合唱団のファンでもあるマンガ家の山本直樹さんが手掛けた。団員の女の子をモデルに、青空に映える白亜の城ヶ島灯台の前でギターを鳴らす姿が描かれている=写真=ほか、ブックレット内では三崎下町周辺で撮影した風景写真が使用されている。
練習が再開
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、一堂に会しての合唱練習は昨冬からストップ。今月、およそ半年ぶりに練習を再開する。
ライブ自粛や出演イベント中止などに見舞われても、レコーディングに向けて個々に家庭で練習を続けてきた子どもたちの元気な歌声が詰まった1枚に仕上がっているという。
ライブ音源収録
同日には、2016年に発売されたメジャー第1弾となるセカンドアルバム「インターネットブルース」のデラックスエディションも同時リリース。曽我部恵一さんの「6月の歌」のカバー、元「ゆらゆら帝国」の坂本慎太郎さんとのコラボレーションなど13曲に加え、渋谷クラブ・クアトロでのライブ音源が新たに収録されている。
いずれも3千円+税。合唱団HPやCDショップのほか、ミサキドーナツ各店店頭で購入可能。オリジナルギターピックの特典付き。