春になり、雪が融けて流れる水―、『春水(しゅんすい)』。
弁護士として、多くの人々が抱える、氷のように冷たく固まった悩みを知り、それが融けるときにも出会った。代表の田代宰弁護士は「相談者の方々の固まってしまったお悩みを、溶かして気持ちを温かくしたい」。そんな想いから事務所の名前に『春水』を付けたという。
「弁護士と聞くと敷居が高く感じますが、困り事があれば気軽にご相談ください」と笑顔で話す。
地域に根差した「町の弁護士」へ
「全国規模の弁護士事務所になりたいわけではありません。相談者と弁護士がお互いの顔を見て、連絡しやすい関係を大切にしたい。地元の事務所だからこそできる、地域に密着した『町の弁護士』に私はなりたい」。
得てして専門分野に特化しやすい弁護士だが、町の弁護士として担う悩みは、相続はもちろん、交通事故や労働事件、債務整理、民事再生、離婚、いじめ(子どもの問題)など幅広い分野の知識が必要となる。「弁護士は法律の専門家として、すでにスペシャリストです。町の人々の助けになるように、広い知識と経験をもって、適切なアドバイスと対処をするために、日々研鑽を重ねていきたい」とほほ笑んだ。
身近だから寄り添える「相続」
「相続は誰にでも起こること。親や兄弟、子どもで相続が問題になるときには、大概、悲しいことが起きてからです」。地域密着だからこそ、その悲しみを身近に感じる田代弁護士は、「相続は他人事と思わず、早めにご相談をお考え下さい」と話す。
また「相続には、さまざまな法律問題が介入しています。争いが起きてしまってからでも、少しでもお悩みを解決できるようにお手伝いいたします。お気軽にご相談ください」と話す。
子どものためにできること
弁護士になる前の司法修習。そこで、田代弁護士が強く関心を持ったのが「子どもの権利に関わる分野」だったという。
体育会系で柔道で全国を目指していたという田代弁護士。厳しく苦しいときに支えてくれた周りの友人。多くの学生時代の経験が今の自身を作り、弁護士となった今、学校問題、子ども問題を大切に思うようになった。県弁護士会では子どもの権利委員会にも所属、「子どもたちにとって学校という場で苦しい思いをして欲しくはない」と、法律と教育の架け橋として活動する。
また、田代弁護士はスクールソーシャルワーカーやスクールロイヤーとしても活動し、社会福祉にも力を入れる。「弁護士である前に、一人のソーシャルワーカーとして当事者に向き合っていきたい」と力強く話した。
地域のためにー
青年会議所や法人会などでも活躍する田代弁護士。「弁護士一人の力には限界があります。他業種や地域と連携をすることで、より多くの人に支援の輪が広がるのではないかと思います。これからも地域のために活動していきます」と力強く話した。