食品メーカー大手の石井食品株式会社(千葉県船橋市)は、昨年約35万食を売り上げて好評を博した「神奈川三浦のキャベツを使ったハンバーグ トマトソースロールキャベツ風」を、2月1日㈫から全国で順次再発売する。
2016年から「地域と旬」を切り口とした地域活性化に取り組む同社は、これまで国内各地の産地とご当地食材を使った商品を開発。昨年は三浦市と市農業協同組合と連携し、規格外や需給バランスの調整を理由に大量廃棄されていたキャベツを「加工品にすることでロスを減らせるのでは」とハンバーグを考案した。甘みとふんわりとした食感が特徴の三浦産早春キャベツと酸味のあるトマトソースで、ロールキャベツ風に仕上げた=写真下。
「より新鮮なキャベツを届けたい」「生産者の思いも含めて販売したい」︱︱。今年は使用するキャベツの生産者を限定。市内およそ650軒の中から鈴木健一さん、清水孝之さん、加藤直樹さん、鈴木靖浩さんによる生産者グループ「高清会」とタッグを組んだという。これにより、「商品の味に関する改善点を直接かつスピーディーに生産者に届けることができ、さらに農薬や肥料などの管理がしやすくなる」と同社。高清会も価格の安定化と需要拡大を歓迎し、「多くの人に食べてもらいたい」と期待を寄せた。
希望小売価格は200円(税抜)。現在、同社オンラインストア(https://shop.directishii.net/)と、神奈川県内の一部小売店で先行予約を実施。販売店舗のエリア拡大で50万食の販売をめざすという。