七沢観音寺で開かれた七沢花まつり(4月16〜18日)の会場で、相模里神楽・垣澤社中の神楽やよさこいチーム「舞い星」マイスターの舞が繰り広げられた。
同寺の本堂には動物を守護すると言われる馬頭観音が祀られていることもあり、境内にはオウムを肩に載せた人やペットの犬と散策する人の姿も。初日は境内に寿獅子と大黒天も登場。獅子は頭を下げる来場者を巡り、かみつく動きで厄を祓い、大黒天が福を授ける打出の小槌をかざした。
日が暮れるとほら貝が響き渡り、本堂が赤や紫などにライトアップされ幻想的に一変した。林慈照住職の読経とともに登場したのは白い面の「天狐」。ろうそくの光の中で毛を振り乱す激しい舞が始まり、来場者の視線を集めた。
今回天狐を舞ったのは次期家元の垣澤瑞貴さん。垣澤社中は1世紀以上の歴史があり、50年ほど前に厚木市の無形民俗文化財に指定された。自主公演やワークショップなどを開き、伝統を受け継ぎつつ、垣澤さんを中心に新しい表現の形を開拓している。今回は同寺の夜景や読経と初のコラボとなった。