洗練されたデザイン作成に定評のある印刷会社シュービ。いま力を入れるのが製本時に必要な「日本初の接着剤」の開発だ。液状のまま使用できるため、従来の熱を加えて溶解する過程を省けることから、電力削減、ひいてはCO2排出抑制にも効果を発揮する環境に優しい製品といえる。
綴じ部分が根元まで開きやすく、読みやすいのも特徴。開くと力を加えなくても見開きの状態にとどまるため、幼児や障害者が読みやすい書籍になるという。将来、教科書等の出版物に応用したい考えだ。
同社は昨年末に「Y-SDGs」事業者に認証された。渡部社長は「この接着剤の活用で、印刷業界の変化につながれば」と未来を見据える。