なか区民活動センターなどで毎月発明サロンを開き、日常生活の「困った」や「もったいない」から生まれたアイデアを形にしているユニークな団体「NPO法人横浜発明振興会」。様々なアイデアやスキルをもった「発明愛好家」が集まり、意見交換を通じ、互いに高め合う場となることを目指して60年以上活動を続けている。
これまで数えきれないほどの便利グッズを発明してきたという同法人。商品化も夢ではなく、会員たちは「毎回気付きがあり楽しいし、刺激になる」と声を揃える。
「年を重ねると、両面テープの剥離紙がはがせなくなって」と不便を感じ、剥がしやすくなる道具を発明したのは会員の伊藤昇さん。元々機械関係の仕事に就いていたこともあり、その経験を活かして細部まで工夫が凝らされた発明品は、周囲からの評価も高い。
同会員の清水悦子さんはフリーサイズのごみ入れを発明。3〜4cmの間隔で折り目をつけたダンボールを2枚組み合わせ、袋を被せると、あっという間にごみ箱に。被せる袋のサイズを問わない所がポイントだ。発明のきっかけは「レジ袋の有料化で、どのサイズのビニール袋も無駄にしたくなかったから」。そんな”もったいない”の気持ちが生んだグッズだ。
次回のサロンは6月12日(日)、なか区民活動センターで開催。時間は午後1時30分〜4時30分。初回見学無料。参加申し込み、問い合わせは同会までメールを。