子どもたちの学習支援や居場所づくりを目的とした「子どもの寺子屋&子ども食堂」が、2022年9月から久本神社会館にオープンする。7月と8月にはプレイベントも企画し、地域で子どもを支える仕組みづくりを目指す。
「地域で子どもを育む会」運営、9月2日オープン
運営するのは2021年12月に発足したNPO法人「地域で子どもを育む会」(小畑睦代表理事)。小畑さんは長年高津区に暮らし、公立小学校に外国人講師を派遣する仕事に従事する中で、コロナ下の子どもたちの状況に危機感を覚えたという。
「接触や会話を控えなければならず、給食も黙食。授業でわからないことも気軽に聞きづらく、どんどん遅れてしまうのでは」。小学生の時のこうしたつまずきが、不登校などの社会問題につながると考え「早いうちに手当てができる、何かヒントになれば」と「寺子屋」設立に奔走。
知人に声をかけて法人を立ち上げ、9月2日のオープンに漕ぎつけた。
得意生かし「音遊び」も
法人には音大出身者やカウンセラー経験者など23人が在籍し、月に一度の話し合いを重ねる。各自の得意分野を生かし、寺子屋には「音遊び」として音楽と遊びを合わせたアクティビティも取り入れる。
主に学習塾に通っていない小学生を対象に毎週開催し前半は音遊び、後半は工作などの遊びと学習支援を想定、合間に軽食も用意する。久本、末長、新作、上作延小の児童が対象だが、それ以外の児童も受け入れる。
月に1回程度、子育てに悩む保護者向けのオンラインサロンも行う予定だ。「子どもも大人も一人で抱えず、子どもが安心して来られるような居場所になれば。まずは気軽に遊びに来てほしい」と小畑さんは話す。
プレイベント
7月30日(土)と8月20日(土)にはプレイベントとして久本神社で午後2時から4時まで食育や手作り雑貨ブースを出展。フォトフレームなどの制作体験も。
詳細は【URL】https://acc-k.or.jp。