大口仲町第三町会(黒川英行会長/347世帯)はこのほど、「地域環境美化功績者」として環境大臣表彰を受賞した。同町会は、大口西公園で68年にわたり毎週清掃や、緑化活動を実施してきたことが評価された。
「地域環境美化功績者表彰」は、「地域環境保全功労者表彰」とともに、地域環境美化または地域環境保全に関して、顕著な功績があった個人や団体に対し、毎年6月の環境月間に合わせて環境大臣が表彰している。今年度横浜市では、大口仲町第三町会のほか、永田台小学校=南区=、洋光台 花と緑の街づくり委員会=磯子区=の3団体が受賞した。
毎週日曜日に
同町会にある大口西公園は、ロケットを模した遊具があることから「ロケット公園」との愛称が付けられ、災害時の一時避難場所や地域の夏祭りなど地域行事の際にも利用されている。
1954年に開園されて以降68年にわたり、同町会主催で清掃活動を実施。町会を24班に分け班長が音頭を取り、毎週日曜日の朝に10人ほどでゴミや落ち葉を集める清掃活動を行っているほか、住民の有志がボランティアで花壇の手入れなど緑化活動も継続している。黒川会長は「班長は1年間の持ち回りで68年間続けている。ほぼ全世帯が公園の清掃活動の経験があります。引っ越して1年の若い世帯の方が班長の班も珍しくありません」と話す。
こうした活動を継続してきたことで、子どもが多く利用するようになり、地域住民同士の交流にもつながっている。また、81年にさわやか運動区長表彰、その3年後にヨコハマさわやか運動区長表彰、05年には、神奈川県美化運動推進功労者表彰を受けるなど、功績が称えられている。環境大臣表彰の受賞について黒川会長は「町会に住む皆さんの継続的な活動が評価されて嬉しく思います。大口西公園はこの地域の象徴的な場所ですので、今後も活動を継続していきたいです」と感想を述べた。
表彰式は新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、中止となり7月25日に神奈川区長から表彰状が手渡される。