厚木市立森の里小学校の児童が7月9日、校内で作った野菜を地域の朝市「森もり市」に初出荷した。野菜作りや販売を通して地域と連携を深め、今後も出荷を予定している。
同校では校内2カ所の農園があり、近隣住民から指導を受けるなど、地域と連携しながら食農教育に取り組んでいる。今回出荷した野菜は児童12人が作ったもの。苗から育て、雑草取りなど丹精込めて収穫した。
以前は校内で教員向けに販売するなど活用していたが、5月から若宮公園西駐車場で朝市「森もり市」が始まったことをうけ、地域参画の一環として参加を決めた。
この日は、野菜を育てた児童も販売を担当。絵を描いた手製の紙袋も用意し、来店者に野菜を手渡した。ピーマンやキュウリ、ナスなどの夏野菜やハーブは完売。紙袋には専用の二次元コードが載っており、野菜の感想などを募ったところ、購入者から「美味しかった」「ピーマンを野菜炒めにしました」などの声も寄せられた。担当の東條純弥教諭は「地域の一員として活躍することで、児童も喜びを感じてもらえたと思う。感想も励みになりました」と話す。同校の三橋裕美校長は「地域に深く関われることで、児童たちの成長につながる良い経験になりました」と話す。
なお、森もり市は若宮公園西駐車場で今年11月まで毎月第2・第4土曜日に午前7時から7時半まで開催される。