「家庭から、地域から火災を発生させない」をコンセプトに掲げる「三浦市婦人防火クラブ」が8月29日で発足3周年を迎える。メンバーは小中学生を育てる市PTA連絡協議会所属の母21人。会長を務める山本若子さんは「大切な人を守るため、もしもの時に勇気を持って行動する自信が深まった」と振り返る。
若手ママが活躍
婦人防火クラブは1962年、消防庁の通知によって家庭で火を扱うことの多い女性を中心に組織されたボランティア集団。21年4月までに全国7236団体、県内では78団体、1万405人が加盟する。消防団のように消火活動はしないが、火災予防の知識や技術を習得・普及し、地域の防災意識を高めている。
市内では19年、横須賀市消防局三浦消防署が働き掛け、同協議会の前山裕治さんらがパイプ役となって発足。年4回の研修会で、防炎効果のあるエプロンの存在や火の回り方などを学ぶほか、初期消火訓練やAEDの使用法、市内で7割に満たない住宅用火災警報器の設置を保護者や住民らに啓発している。同署の塚越克己署長は「若いママたちが多いので、活動を継続できるのが特徴。大変心強い」と称えた。
会員募集中
次回の研修会は9月14日㈬午前9時から正午に同署で実施。PTA会員以外でも活動に興味を持つ市内在住の18歳以上60歳以下の女性であれば参加可。メンバーにはユニフォームが支給される。
同クラブ事務局:046・884・0122