歌手の松田聖子さんを発掘し、育てた音楽プロデューサーの若松宗雄さん(82)の初の著書『松田聖子の誕生』が、このほど新潮新書から出版された。
若松さんは箱根町大平台で旅館「箱根上の湯」と、登山電車のスイッチバックが見える「スイッチバックカフェ」を経営。CD制作、アーティストのマネジメント、YouTube配信と大忙しだ。
著書では松田さんとの出会いからデビュー、スターに成長するまでの軌跡がつづられている。強い意志を持つ一人の少女と、誰にも注目されない中でたった一人「売れる」と確信したプロデューサー。そんな2人の「本気」が生み出した伝説的な活躍。松田さんの素顔や若松さんの創作にかける情熱、人生観にも触れられる一冊となっている。
若松さんは約1年かけて執筆。「物事の始まりは気配を感じるかどうか。地面に芽生える前の、根っこも見てもらえたら」と話し、完成した著書は真っ先に松田さんに届けたという。
全国書店、インターネットで販売中。820円(税込902円)、240ページ。問い合わせはスイッチバックカフェ【電話】0460・82・6681。