「寺子屋宮崎中」
川崎市が地域と一体になり、市立小・中学校単位で進める「地域の寺子屋事業」。宮崎中学校の生徒を対象にした「寺子屋宮崎中」が10月19日、梶ヶ谷こども文化センターで始まった。
川崎市内では80カ所目
市民団体やNPOが主体で児童・生徒の学習支援や体験の場を提供する同事業。宮崎中は市内80カ所目、区内12カ所目となった。
寺子屋宮崎中の運営を担う実行委員会は「福祉の現場に本物のエンターテインメントを!」をテーマに活動する一般社団法人ピッカ。1、2年生を対象に、学校指定のワーク教材や問題集に取り組む生徒をサポートする。
初日は生徒5人が参加し、寺子屋先生2人から勉強を教わった。参加者の一人は「自宅だと勉強に集中できないが、こうした場所があると集中できる。週3回くらいあればもっとうれしい」と話していた。今後も毎週水曜日の午後6時半〜8時に開講する予定。
全市立小中学校での開講を目指す
市の寺子屋事業は2014年度に開始。全市立小中学校での開講を目指し、1年あたり約10校のペースでスタートしてきた。市では「寺子屋は、地域の大人と子どもたちが出会い、世代を超えた人と人のつながりを、もう一度作り直す装置」とし、寺子屋先生の養成講座も行っている。