新・県立逗子葉山高校の校歌作成進む「100年後も歌い継がれる曲目指して」
県立逗葉高校の地に来春、誕生する県立逗子葉山高校。現在、その校歌を地元ゆかりのアーティストと両校の生徒が制作している。作業は大詰めに入っており、「100年後も歌い継がれる曲を目指したい」と関係者たちは意気込んでいる。12月のイベントで初披露されることも決定した。
「このキーは歌いやすい?」―――。10月25日、県立逗葉高校の教室の一角では、プロのミュージシャンと生徒たちが真剣な様子で曲作りに励んでいた。
輪の中心にいるのは杉田篤史さん。逗子市在住で、アカペラグループ「INSPi」(インスピ)のリーダーを務める。これまで13枚のアルバムを世に送り出し、10カ国以上での公演、日立のCMソング「この木なんの木」を担当するなど、多方面で活躍。2017年からはハーモニーで人との調和を学ぶワークショップを始め、企業や学校、自治体などでイベントなどを行っている。
同校が行う1年生向けの講座で講師を務めていたことをきっかけに、「新校」の校歌を作る企画が今年7月から始動。参加者を募り、約10人のメンバーで活動している。両校の生徒にアンケートをとり、盛り込みたい言葉を募ったり、参加する生徒からメロディーが寄せられたりしたものを、杉田さんがまとめている。
第6回目となった25日は、杉田さんがデモを披露。生徒たちと一緒に歌いながら「合唱曲らしさとポップスのバランス」や「ロングトーンはどうあるべきか」など、率直な意見が交わされていた。「たくさんの意見が聞けて良かった。100年後も歌い継がれる校歌にしたい」と杉田さんは話していた。
初披露の公演
新たな校歌が12月17日㈯、逗子文化プラザなぎさホールで行われる「逗子潮風芸術祭2022」内で披露されることが決定した。
杉田さんが率いるアカペラグループ「インスピ」のほか、和太鼓奏者の葛西啓之さん、フラメンコ奏者の東川翼さんら逗子に馴染みの深いアーティストたちが出演。地域の風景や文化を感じられる音楽の祭典となっており、現在の2校の校歌も披露するという。
「両校のクロージングから新校のオープニングという流れでお届けするのでOBOGの皆さんにもご来場いただけたら」と杉田さんは呼びかけている。
午後3時から5時まで。全席指定で一般4千円、小〜大学生は2千円。当日券はそれぞれ500円増し。未就学児の膝上観覧料は無料。現在、ホール窓口でチケット販ト販売中。
問い合わせは 050・5375・5224