多摩美八王子キャンパス成り立ちの歴史を振り返る展示
多摩美術大学の成り立ちの歴史を振り返った「八王子キャンパス展 坂に建てる」が11月30日(水)まで、鑓水にある同大学で開催されている。
同展の副題は「八王子キャンパスの半世紀」。土地購入から62年経過したことや、敷地全体の設計を手がける田淵諭同大学教授が今年度で退職するため企画された同展。キャンパス整備の工程を振り返った写真や映像のほか、設計中の各棟のスケッチや模型などが展示されている。
初日の14日から、卒業生や学生が観覧する姿が見られた。同大学の職員で、卒業生でもある男性は「多摩美に勤めて40年になるが、写真を見て当時の空気感を思い出す。八王子キャンパスの変遷を見つめ直すいい機会になった」と感慨深げに見て回った。
「坂」に建つキャンパスがテーマ
今展のキーワードは「坂」。八王子校地内は41メートルの高低差があり、坂や斜面の存在が難点であった。しかし、同一の建物に接地階の異なる出入り口を複数設けることで、立地を生かしながらも自由な出入りを叶えている。
会場はアートテークギャラリー2階で午前10時から午後5時まで(27日(日)は休館)。入場無料。同展に関する問い合わせは同大学キャンパス設計室【電話】042・676・2198。