小澤俊夫さん著『こんにちは、昔話です』より
鹿島田駅前の北野書店は子育て中の親に知ってもらおうと、昔話研究者の小澤俊夫さん=多摩区在住=の著書『こんにちは、昔話です』から引用した名言を1月上旬から店頭に掲出している。
「自分は愛されている、自分は信頼されている、自分の価値がみとめられている。この三つの思いがあれば、子どもは自分の力で自然に伸びていくのですが、そういう思いは、お話をしてくれたおとなたちの体温や声によって、知らず知らずのうちに、子どものなかに形成されていくのです」「子どもの感受性とおとなの感受性は違うということを覚えておいてください」…。
小澤さんは昔話には様々な子どもの成長する姿が語られているといい、各地で講演活動を行っている。
店内に小澤さん本の紹介コーナーも
『こんにちは、昔話です』は2009年に出版されたものを同書店が復刊した。小澤さんの言葉に触れ、北野嘉信社長は「昔話から子どもたちの育て方ではなく、子どもの色々な育ち方を学ぶことができると思い、この本から子育てに役に立てたら」との思いがあったという。
社内で検討した結果、名言掲出を決めたという。店内には、小澤さんが同書店から発行した本を紹介するコーナーもある。