1歳半で脊髄性筋萎縮症を発症し、重度の障害がありながら共生社会実現に向け活動した、宮前区ゆかりの海老原宏美さんが2021年末に44歳で亡くなった。一周忌を機に、NPO法人らぽおる(北川千鶴子代表理事)が企画する連続フォーラムの第10回を、2月13日(月)に新百合ヶ丘トウェンティワンホールで開催する。
講演や映画上映など
一周忌を終えた2022年末、海老原さんをしのぶメンバーが実行委員会を立ち上げ、「志半ばで逝った彼女の、インクルーシブな生き方を継いで、できることを」と企画した。
フォーラムでは「インクルーシブ」と、海老原さんが体現していた道行く人に介助を頼みながら街を歩く「人サーフィン」の2つを題目にしたシンポジウムのほか、「障害者をしめ出す社会は弱くもろい」と題した基調講演、「風は生きよという」の映画上映などを予定している。海老原さんの旧友や両親も来場し、話す。
開場午前10時30分、開演11時、入場無料。
主催者は「思い出を語りながら次へのエネルギーになることを期待している」と話している。
旧家で特別展
海老原さんが向ヶ丘小学校、平中学校、多摩高校(多摩区)を卒業するまで住んでいた家(平3の11の1)で、特別企画展を開催する。「海老原宏美展 宏美さんのことば、画・作品いろいろ」と題し、2月15日(水)から22日(水)の午前11時から午後2時。
問い合わせは北川代表理事【携帯電話】090・8726・0455。