川崎市内飲食店の自慢の一品から2部門でグランプリを決定「#かわさき推しメシ」

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川崎市内飲食店の自慢の一品から2部門でグランプリを決定「#かわさき推しメシ」
一般部門グランプリ「フランセーズ ラ・ポルテ」 福田市長から表彰を受ける片岡さん(左から2人目)と受賞メニュー

かわさきAKINAI AWARD#かわさき推しメシ

 川崎市内飲食店の自慢の一品から市民投票や料理研究家などによる実食審査会でグランプリを決める「かわさきAKINAI AWARD#かわさき推しメシ」。

【開業3年超の一般部門】と【3年以内の創業部門】

 同企画は商業者の認知度向上を目的にした市民参加型イベントで初開催の今回は2022年9月から10月にかけて56店舗がエントリー。市民らによるウェブ投票や料理研究家などの実食審査により、開業3年超の一般部門と3年以内の創業部門でそれぞれグランプリ、準グランプリが選ばれた。

一般部門 グランプリ

フランセーズ ラ・ポルテ「信州サーモンと北海ずわい蟹 彩野菜のケーキ仕立て」

 一般部門での最高評価を得た「フランセーズ ラ・ポルテ」の自慢の一品は「信州サーモンと北海ずわい蟹 彩野菜のケーキ仕立て」。

 オーナーシェフを務める片岡竜也さんによれば、このメニューは雇われ料理長をしていた10年以上前から既に多くのグルメを魅了していた自身の「スペシャリテ」(最も得意とする料理の意)。さらに、10年の歳月を経て試行錯誤を繰り返し、今の形に仕上げた前菜で、野菜の旨味、食感を生かし脂身の綺麗な信州サーモン、生ハム、ずわい蟹の全てのエキスを凝縮し、ケーキの形に仕上げた見た目にも可愛らしい一皿。2016年秋に同店をオープン以来、殆どのコース料理にこの前菜を加え、さらにマスコミ等に店舗が紹介される際などにも必ず中心メニューに据えるなどして大切に育て上げてきたという。

 片岡さんは「この前菜を求めて遠方からもご来店頂くことが多く、有り難く思います」などと話し、グランプリ受賞を喜んでいた。

一般部門 準グランプリ 

洋食店ブラッスリーほっぺ「本牧ピッツァ」

ポーズを決める関口さん

 一般部門の準グランプリは、幸区鹿島田の洋食店ブラッスリーほっぺの「本牧ピッツァ」が受賞した。

 本牧ピッツァは横浜本牧にある「イタリアンガーデン(IG)」が発祥の四角いクリスピー生地のピッツァ。もともと米軍の潜水艦でピッツァを焼く時、無駄なく焼くために丸ではなく、オーブンの形に合わせ四角になったのだという。

きっかけはCKB

 IGは音楽バンド「クレイジーケンバンド(CKB)」ゆかりの店でもある。ほっぺのオーナー、大森達也さんと、マネージャーの関口さゆりさんはCKBの大ファン。聖地巡礼でIGに訪れ、本牧ピッツァに出会った。本牧では幾つもの店で食べられる四角いピッツァを川崎でも食べてもらおうと、IGのオーナー公認でメニューに加えたのは5年ほど前。同店ではベーコン、オニオン、ピーマンにこだわりのチーズを使ったミックスピッツァと、ガーリックアンチョビピッツァの2種類を提供する。

 同店の一番人気のメニューは12年前のオープン時からビーフシチュー。それでも「推しメシ」に本牧ピッツァを出したのは「川崎ではやらせたかったから」と関口さん。賞をとった次の目標は「横山剣さんにお店で食べてもらうこと」だそうだ。2月中は諸事情によりランチ営業のみ。本牧ピッツァはランチタイムも提供中。

ひげとモヒカンがトレードマークの大森オーナー(左)

創業部門 グランプリ

溝ノ口カレー「2種のあいがけカレー」

創業部門でグランプリを獲得した「2種のあいがけカレー」

 創業部門のグランプリは、高津区の溝ノ口カレーの「2種のあいがけカレー」が高評価を獲得し受賞した。

 平澤店長が「あったかい思い出に残るカレーでありたい。食べた方が身も心も元気になれるカレーにしたいという思いから、オリジナルスパイスを調合したり、秘伝の果実や野菜を沢山使って手作りのカレーに仕上げました」と、自信をもって提供した一皿が市内グルメ達から支持を集め続け、二次審査でも得票を上積み。「創業部門」でのグランプリを獲得した。同店では、多くの応援に感謝すると共に「これからも一層精進していきたい」と抱負を語っていた。

創業部門で最高賞の「溝ノ口カレー」の面々

創業部門 準グランプリ 

和菓子と日本酒と薬草茶屋のある駄菓子屋さん 和氣和氣(わけわけ)「和風薬膳スープカレー」

和氣和氣の和風薬膳スープカレー

 創業部門の準グランプリは、中原区木月住吉町の「和菓子と日本酒と薬草茶屋のある駄菓子屋さん 和氣和氣(わけわけ)」の「和風薬膳スープカレー」が受賞した。

20種以上の素材を配合

 同店の和風薬膳スープカレーは「和漢薬膳師」の資格を持つ向井さんが開発したもの。スパイスと、陳皮やナツメといった薬膳素材あわせて21種を独自に配合し、カツオなど5種の和風だしや骨付き鶏もも肉を使った「カレーとサムゲタンとお茶漬けの中間のイメージ」の一品。昼夜問わず提供し売り切れることも多い人気商品だ。自身が体調を崩し、健康を見直そうと取った資格を生かして考案したといい「気づけば看板メニューになっていた」と話す。

 「食べることで健康になる商品で、社会貢献にもつながれば」と思いを語る向井さん。「スパイスや薬膳素材で血流が良くなり、体もぽかぽかになるので美容やダイエットにもおすすめ。食べて健康になるメニューを市民の皆さんに楽しんでほしい」と話した。「さまざまなメニューがある中でよく選ばれたなと思う。うれしい」と笑顔をみせる。

メニューを開発した向井さん

住所

神奈川県川崎市高津区 他 

■フランセーズ ラ・ポルテ(高津区久本1-16-20)
■ブラッスリーほっぺ(幸区鹿島田1-18-3)
■溝ノ口カレー(高津区久本3-1-5)
■和氣和氣(中原区木月住吉町19-5)

ホームページ

外部HPリンク

公開日:2023-02-10

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