秦野市平沢在住の今井しょうこさん(50)が2月10日、『マンガでめぐる考古遺跡・博物館』を創元社から出版しました。
4人の子の母であり遺跡発掘調査の事務所に勤める同氏。これは一昨年発売した『マンガでわかる考古遺跡発掘ワーク・マニュアル』に続く第2弾で、現場で得た知識や感じたことをまとめたマニュアル本となる1作目に対し、今作は博物館の楽しみ方を網羅したハウツー本となっています。
楽しみ方を網羅
2作目は全国の博物館や資料館を訪問し、館長や学芸員など実際に働く人々に取材をした内容を、ロードムービータッチに描いたコミックエッセイ。漫画以外の資料も充実し、博物館の楽しみ方や見学する時のマナーなどにも触れています。
描かれているのは、博物館や資料館は何のためにあるのか、博物館法に定義される施設とそれ以外はどう違うのか、新しく作られた博物館がどういった経緯で作られたのかなど。基礎知識からちょっと専門的な話、豆知識まで知っているとより深く博物館を楽しめる情報を盛り込んでいます。
構成は取材した施設を時代順に並べ、それぞれの博物館がどういった役割を持つのか、どういったものが展示されているのか、職員がどういう思いで働いているのかなど各々の特徴を描いています。これ以外にも今井さん自身が博物館等を訪れる時の記録の取り方や、各施設にあるカフェ等の博物館グルメ、そこでしか買えない資料やグッズなど物販も紹介しています。
市内書店等で販売
『マンガでめぐる考古遺跡・博物館』は新宿の紀伊國屋書店など全国書店ほか、イオン秦野SCの未来屋書店など秦野市内の書店、Amazonで購入できます。価格は税込1540円。「今回は西日本の博物館等が多く収録されているので、次は東日本の施設を中心に描きたい」と今井さんは次回作への意欲を見せました。