「桃の里の物語〜すみ子とカンナ〜」
市民参加型のミュージカルとして2012年に誕生した「なかはらミュージカル」の第10回公演が3月11日(土)・12日(日)、中原市民館で行われる。コロナ禍を越え、一般客を入れる開催は4年ぶり。実行委員長の奥平亨さんは「集大成となる公演」と力を込める。
今作「桃の里の物語〜すみ子とカンナ〜」は、桃が名産で活気にあふれた昭和20年の中原区が舞台。令和を生きる主人公すみ子が当時を振り返りながら、戦争により姿を消した桃畑や旧友たちのことを現代に伝えようとするストーリーだ。
高田悠さんと航さん兄弟は今回初参加
小学生から60代まで出演する60人超の区民キャストが思いを一つにし、本公演に向けて努力してきた。今回初めて参加する下沼部小2年の双子の兄弟、高田悠さんと航さんは「セリフを覚えるのは大変だけど、歌もダンスも楽しい」と声をそろえた。母の佐智子さんは「自主練も積極的に参加するほど夢中になって取り組んでいる。本番ですべて出し切ってほしい」と期待を込める。
世代超えて交流
なかはらミュージカルは区制40周年事業として6年、行政の支援を受け運営してきたが、2019年度から市民の自主事業に。コロナ禍を乗り越え、今作を集大成の公演と位置付ける。奥平さんは「10回という区切りの公演を目標に実行委員が力を合わせてきた。かつての小学生が成長し裏方として手伝うなど、世代を超えた交流の場にもなっている」と話した。
両日共、午後1時と5時開演(30分前開場)。全席指定2千円。チケットは公式ウェブサイトから。
(問)奥平さん【電話】080・4338・7105