八王子市内外にスーパーを展開する(株)スーパーアルプス(滝山町)が千人町の人気店、中華そば吾衛門監修のカップ麺「八王子ラーメン」を開発した。3月上旬から販売し、10日間で1万2500個以上を売り上げ話題となっている。
商品開発を担当した同社の浦山裕史さんは「驚異的な販売数。ラーメン好きの方のSNSでも紹介してもらい、非常に反応がいい」と声を弾ませる。
この商品は同社の60周年記念事業として企画されたもの。市内を拠点とする同社が「八王子にちなんだものをつくりたい」と、八王子ラーメンに着目した。
浦山さんは「市内店舗はほぼ食べている」というラーメン好き。同店について「他の八王子ラーメン店にはない、魚介を効かせた個性のある一杯」と評す。さらに「若い世代も多く幅広い年代に支持されている」と、コラボを依頼した。
同店の店主・石川征之さんは、商品のスープや麺、具材など全ての監修に携わる。石川さんは「うちのような小さい店を選んでもらった以上、アルプスさんの期待に応えたい」と思いを明かす。
石川さんが今回目指したのは「リピートするカップラーメン」。1カ月間は毎日カップラーメンを食べ、目標の味に近づけた。石川さんは「特にこだわったのはスープ。全く同じものを再現するのは無理でも、食べたときに吾衛門を感じる一杯になった」と自信を見せる。
浦山さんは「何度も試作を重ねた納得の商品。リピートしてもらえるよう、店舗でアピールを強化したい」と語る。