地域の歴史的な魅力をPRする「歴史まちづくりカード」(通称:歴まちカード)について、小田原市は4月1日から、新デザイン版カードを配布している。
「歴まちカード」は、歴史まちづくりに取り組む都市の象徴的な風景写真と、歴史的資源などの情報を載せた名刺サイズのパンフレット。2017年度に中部地域で初めて発行され、現在全国73の歴史都市で発行されている(23年2月現在)。
関東甲信地域では18年度、国交省関東地方整備局と小田原市を含む管内13都市が連携して発行した。このとき小田原市では、小田原城天守閣と例大祭の写真を採用し1万5千枚を作成した。
今回、当初発行分の配布が終えることからデザインを一新。「近代に花ひらいた別邸文化」の文字とともに、松永記念館の写真を載せている。裏面には、同館の紹介文や市内の歴まちスポットなどを紹介。配布枚数は4千枚で市内5カ所で無料配布する(1人1枚)。
担当する市まちづくり交通課では、「来訪者から、歴史的建造物が魅力との声も聞くが実際はあまり知られていない。カードを通して歴史的建造物を知るきっかけにしてもらえれば」と話す。今回のカードが終了次第、別施設のデザインも検討しているという。
歴まちカード配布場所は、小田原城天守閣、松永記念館、小田原宿なりわい交流館、旧松本剛吉別邸、市観光交流センター。